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※青春復活小説。
ツナの並盛ナツ祭り



並盛夏祭り
並盛神社鳥居前





「獄寺くんと山本どこかな?」


今日は並盛の夏祭り
山本に誘われて獄寺くんと三人で周る予定だったけど


「やっぱりいない…鳥居前集合って言ってたけど 結構遅れちゃったし二人でもう周ってるのかも」


今日に限ってランボやイーピンと昼寝をして約束の時間を寝過ごしてしまうなんて

死ぬ気でダッシュしてきたものの 結構 時間過ぎちゃったな…


「あーどうしよう まさか獄寺くんもいないとは思わなかったよ!暗くなって人も増えてきたし…」


と 考えていると
ふと 前の祭りの時のことを思い出した


「…まさか またチョコバナナとかやってないよな いやいや この頃弁償するようなことはしてないし あ 山本ならもしかして…」


山本の行きそうな出店を思い付き 周りの看板を見上げながら山本を探した


「あ いた!山本…」


『へっへっへっ…よう竹寿司さんとこの坊主!今年はちょっとやそっとじゃ当たらねえぜ!』


「望む所だ!的当て屋の親父!」


『さぁ!こい!300円で5回だ!』


「行くぜ!」


シュシュシュシュシュッ
バンバンバンバンバン!!


『…なっ!』


「へへっ!貰ったぜ親父!」


『チクショー!毎年、毎年……お前はもう出禁だ!』


「ん?でめきんならあっちの金魚すくいにいたぜ」


「山本!」


「お!ツナ ごめんな なかなか来ないから先に周ってたんだ」


「全然いいよ 遅れてごめん それにしてもスゴいねコレ」


山本はビニールの袋に
的当てで手に入れたお菓子やらぬいぐるみやらをたくさん詰めているところだった


「ああ 毎年ここの親父には世話になっててな!ははは!」


的当て屋の店主は涙目で賞品を並べていた


「へえ…(無意識に屋台荒ししてるー!)」


「ぬいぐるみとかは俺が持っててもしょうがないから ツナんちのガキにやるかな 笹川やハルにも聞いてみっか お菓子はツナや獄寺やみんなで…」


「あ そうだ獄寺くんは?」


「ん?獄寺なら ほらそこ」


と山本が指した方には【型抜き】の看板が

そこには小学生に混じって
しゃがんでいる獄寺くんの後ろ姿が見えた


「よ!獄寺どうだ上手くいったか?」


「うるせー!野球バカ 今話しかけんな!」


「あ 今しっぽのところか ここ難しいんだよね」


「じゅ!十代目!」


パキッ


「しまった!」


俺に気を取られた獄寺くんの型抜き(何かの動物がモチーフ)は見事真っ二つに割れてしまった


「ごめん獄寺くん!俺が話しかけたせいで…」


「い いえ いいんです!ただの暇つぶしでしたから!」


「獄寺お前さっき この型抜きに賭けてるとか言ってなかったか?今月最後の小遣いだとか うまくいったら金貰えるから それでツナに何かご馳走するって…」


「て、テメェ ななな何言ってやがる!」


「獄寺くん本当にごめん…(でもたぶんそれ 上手くいっても200円ぐらいだよ)」


「あ いやあの十代…」


獄寺くんは山本を睨んだり俺を見て焦ったりしていた

と その時…





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あきゅろす。
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