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新月を追って

 聞いてるのか聞いてないのか分からない態度にさえイライラしながら斉藤は続けた

「だいたい何処出んだよっ」
「最近やってたじゃん、あそこだろ?113ページから122ページまで」
「まじで?やってた?」
「やってたよ…」
「ウッソー信じらんねぇっ」

 斉藤は頭を抱えて脳みそがシャッフルされるんじゃないかってくらい上下した。ここで奥野はやっと呆れ顔で斉藤を見た。そして、ついでに一言加えた

「斉藤イライラしてんなぁ欲求不満?」

 暴れていた斉藤が動きを止めて奥野を見た

「かもな…」

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あきゅろす。
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