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新月を追って
16
「んっ…」

 無理に割られた唇に生温かい苦いものが流し込まれる。敦志は思わず咽返り、唇の隙間から精液が流れ落ちていく。しかし、松島が唇をしばらく離してくれなかったのでいくらかは精液を飲んでしまった。涙目になる敦志に松島は

「中西ちゃん腰振ってすごい、いやらしかったよ」

 もっといやらしい姿見せてよと、敦志のズボンを下着ごと脱がせてしまうとポケットからチューブを取り出し指にジェル状のなにかを出し、その指で後孔を解しはじめた

「ぁ…つめた…」

 その冷たさに思わず身を縮ませる敦志、松島は無理に指を動かしながら

「中西ちゃんほら、力抜いて抜かないとつらいよ?」

 止むことのない後孔の異物感に敦志は迷い、瞳を左右に揺らした

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