新月を追って
7
松島は悪びれもせずに
「変かな?」
「変です、初めてですよ…そんなの言われたの」
「えー?ほんと?」
「大体かわいい顔に見えますか?」
「いや、顔じゃなくて…やることがかわいい」
「…変なこと言ってないで早く食べないと午後間に合わないですよ」
相手をしてられないとばかりに残りのサンドイッチを食べ始める敦志。松島もしぶしぶ食べ始め、しばし無言になる二人。
敦志が次の菓子パンに手を伸ばしたところだった
「中西ちゃん、口に食べかすついてる」
「え?」
拭おうとする前に、唇の右端にやわらかい感触。何か分かる前に今度は唇全体に柔らかい感触が触れる
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