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新月を追って
11
「そろそろいいか」

 痛みの連続に感覚が麻痺してきたような頃、笹山が独り言のように言った。異物感がなくなり、ほっとしたのも束の間で笹山がジャージを下ろし陰茎を取り出した。初めて見る他人のそそり立つそれは痛みで既に萎えてしまっていた敦志のものを更に萎えさせた。
しかし、笹山はそんなことはお構いなしらしく陰茎を後孔に捻じ込んできた

「ぅ、あっ…」

 敦志は苦しそうな声を微かに上げたあと、息を詰まらせ言葉が出なかった。
痛みは先ほどとは比べものにならず笹山が陰茎を奥に進める間、休み無く襲い掛かってくるのだ

「キツッ…力抜けよっ」
「無理っ抜い…てっきれ…切れるっ」

 後孔の許容量を越えているのが自分でも分かるのだろう、これ以上入れられたら堪らないと敦志は必死に息切れ切れに懇願する
実際、敦志の後孔は裂けたのか血をにじませ始めていた。表情が苦痛に歪み嫌な汗もかいてきた

「中西ちゃんつらそー」
「俺だってっ…つれぇよキツイし」
「笹山が上手くヤんないからでしょ」
「あぁ?俺が下手だっつーのかよ」

 笹山は松島にイラつき、気をとられているのか動きが散漫になってきた。少しましになった状況に息をつきふと視線を笹山から逸らすと離れたところでペットボトルを傾け、高みの見物をしていたはずの松島がすぐ横にいた

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あきゅろす。
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