[携帯モード] [URL送信]

新月を追って
18
「っ……ん…ぁ、は……」

 口をついて出る全ての音が卑猥だった。滲み出した体液も往復する指によって粘着質な水音をたてる
 静かな教室ではその二つだけが耳に届き更に敦志を追い詰め、昂ぶらせる
 先ほど直哉のユニフォームが置かれていた教卓に敦志は体育座りで後ろに体重をかけるような形で腰掛けさせられていた
 下半身は全て剥ぎ取られユニフォームの上から昂ぶったそれを握らされた。すでに体液で湿り色が変わっている
 それに視線を落としながら敦志は胸の奥が抉られるような感情に目を細めた。
 羞恥で既に頬は熱く、それもあって敦志はそのまま瞳を閉じようとした

「目、瞑るな…ちゃんと見てろよ」

 ささやかな逃避さえ、低い声に遮られる。
 外村の声を聞くと敦志はビクッとして無意識に目を開いていた、命令に従っていた。
 けれど見開かれた目はすぐさま快楽に羞恥に細められ潤む。それを心なしか紅潮した頬が彩る

「はっ…そんなイイのかよ?直哉サンのユニフォームは」

 吐き捨てるように嘲笑った後、外村の顔が近づく。そのせいか、言われた言葉のせいか陰茎に触れる感触にそれを握り込む手に更に意識を奪われ、硬くなっているということに羞恥にゾクゾクと背中を弓なりにした

「あ…ぁっ……ん、」

 抑えられない嬌声が行為の卑猥さを色濃くする


[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!