新月を追って
6
「俺のだから汚さないでね〜」
終始ふざけたような口調の松島に笹山だけが笑いを返す。奥野たちは敦志の手を無理やり頭上に持って行きネクタイできつく縛った
「解いてくださいっ」
これまでも逃げられなかったのだが逃げられる可能性があった分、少し気持ちに余裕があった。
しかし腕を縛られては逃げることは絶望的、敦志は焦って叫びながらネクタイを外そうと手を懸命に動かした。だが奥野たちに腕の動きを抑えられてしまい、その間にも笹山の指が小さい突起を弄ぶ
「なんか硬くなってきた」
嘲笑うような声で言い、再び笹山の指が突起を掠め敦志は耐えるようにギュッと目を閉じた
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