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新月を追って

「ごめん…でも中西、処理とかしないと」

 依月は俯きながらも謝り、そんなことを呟きながらチラッと敦志を見た。だが依月がみたのは敦志の横顔だった。
 敦志は起き上がった反動のせいだろう、中に出された精液がドロリと流れ出てくる感覚に言葉を失っていた。
 庭に連れられてくるまで大分流れ落ちていたのにどれくらい出されたのか考えると敦志は青褪めた

「中西、ごめん…」

 ぼんやりしていた敦志は再びの依月の言葉に我に返った。
 反抗する間もなく依月の腕が背中に回り抱かれるともう片方の指が、さっきまで意識を集中したそこへ侵入した

「痛っ…やめ、ろっ…くどっ」

 度重なる挿入で傷ついたのか、指の侵入にギュッと目を瞑り、依月の服を握り耐える敦志。
痛みを越えると忙しなく蠢く指に敦志は微かながらも嬌声をあげた

「ぁ…いや、だっ……は、あっ…や…めてっ」

 そのことが恥かしかった敦志は更に抵抗を強めて首を横に振りながら押し離そうと依月の胸を押した

「ごめんっでも、もうちょっとだから」

 いつも弱気な依月も、この時ばかりは譲らない。敦志はただ掻き出されているだけなのに内壁を擦られもどかしい快感に泣きそうに眉をハの字にする。
 そういう意図がないのだから当然、依月の指は敦志を狂わせる箇所には触れない。そのもどかしさに求めるように腰が揺れ、嫌悪しているはずなのに無意識に欲しがっている自分に気付き敦志の目から涙が流れ落ちた

「中西!?」
「ん、ふ……ぁ、あっ…ィキそ…」
「…いいよ、イッて」

 泣きながら敦志は消え入りそうな声で呟いた。
 依月は敦志を宥めるように優しく言って中から精液を出した後、陰茎に触れてきた


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