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新月を追って

「な、なにすっ…」

 突然のことに驚きが勝り、なかなか言葉や動きがままならない敦志の腕を奥野と斎藤が押さえこんだ
スポーツをやっているために敦志はそれなりに筋肉のついた体つきだったが二人がかりで押さえ込まれると抵抗も空しいものだった
しかし、本能的にやばい雰囲気を感じているのだろう掴まれている腕を外そうと敦志は懸命にもがいていた

「そんな暴れんなよ」
「暴れると痛いよ?たぶん」

 冷めた目で唇の端を上げて笑いながら笹山が言った
松島はペットボトルを開け口をつけていたが不意に口を挟んで笑い出した

「別に楽しむだけだから…大人しくしてろよ」

 まだ何を言われているのかわからない敦志だったが
笹山の手がシャツの下から中に入り込み小さい突起に触れると気づいたようだった。
驚いた顔で「な、なんで?」と口にするのが精一杯だった

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あきゅろす。
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