新月を追って
7
「お前しっかりしろよな」
「中西ちゃんっ」
先輩の一人に肩をポンと叩かれていると急に割って入ってきた松島にギュッと抱きしめられた
「ま、松島さん!?」
その瞬間、部室は呆れたような声と口笛の高い音が囃し立てた。敦志がみんなに見られているということにたじろいでしまい、とにかく松島の身体を押し離しながら
「離れてくださいよ」
困ったように言うと松島はしょうがないな〜と離れてくれた。助かったとホッと胸を撫で下ろす敦志はその場の全員に松島とそういう関係なのだと誤解されたことに気づいていなかった
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