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新月を追って
20
「なにしてんだよっ」

 恥かしさのせいか、頬が熱くなり敦志は頭が真っ白になった。自分の足元をぼんやり見ながらどうしようと考えるがすぐに思い出したかのように携帯を再び開いてメールを開いてみる

『そっか、十分温まれよ!風邪引かないようにな

 語尾についたニッコリ笑った絵文字に直哉が怒ってはいないだろうと思い、敦志はホッと胸をなでおろした。だが、どんなメールを敦弘は送ったのだろうと送信トレイの最新の送信メールを開いてみたところ…

『濡れたでも今から風呂はいるよ

 語尾のハートマークのせいかもしれないが何故だか死ぬほど恥かしくて、うわーっと心の中で言いながら悶えて近くにあったローテーブルにうつ伏せる敦志

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