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新月を追って
18
「まぁたそーゆーこと言って…ダメだからな!早く風呂入れって…メールは俺がしといてやるよ」
「なっ?!…返せよっ」

 敦弘は意地の悪い笑顔を浮かべながら兄から携帯を奪い取った。突然手から掠め取られた携帯を物欲しげにみつめながら立ち上がった敦志に敦弘はにっこりして

「返して欲しかったら風呂入るんだなーっ」

と言いながら部屋を飛び出して階段を大きな音をたてながら降りて行った。
 もぉ、と呆れたような声を出しながら一旦目を閉じて気持ちをリセットすると敦志は弟の言うとおり真面目に風呂に入ることにした


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