君に捧ぐ
18
「「いただきます。」」
俺の好きなメニューばかりだ。
デザートもあると言われた時は今日一番のテンションになった。
「おいしい。」
「ありがとー。ホント作り甲斐があるねぇ。」
ニコニコしている東吾をみるとお昼過ぎの東吾は夢だったんじゃないかと思えるから不思議だ。
見た目に反して東吾はとても家庭的でしっかりしている。
荒れてた所なんて想像出来ないけどなぁ。
「そういえば、流唯の親衛隊の事聞いた?」
「聞いた。知らなかったんだけど。」
「だって教えてないしー?」
む。
「言ったら必要無いって突っぱねるでしょ?」
…むむ。
否定出来ない。
今でも要らないって思ってるし。
「なんで作ったの?」
「どこの馬の骨かも分からない奴に流唯を任せられないでしょ。どうせいつか親衛隊作られちゃうなら俺らが先に手を打っておこー。ってこと。」
「へぇ。」
「ちなみに今のメンバーは1-S皆だったり。」
「は!?」
40人いんのかよ。
いや、俺入ってないから39人か…。
主な活動内容は俺の存在を学園に広めない事。
でも生徒会に入ったのでこれは必要無くなるらしい。
で、これからは「快適な生活と睡眠を」をスローガンに増えるであろう隊員達と共に活動していくんだとか。
「なるほど。…で、俺はどうすればいいの?」
「え?いつものように寝てれば良いよ?」
「そうじゃなくて、」
なんだその普段からずっと寝てるみたいな言い方は。
少ししか寝てない、はず。
「そんな色々お世話になってるのにのうのうとお昼寝してられない。何かで返したい。」
そう言葉を続けると目を見開き固まる東吾。
な、何…?
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