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空色少女 再始動編
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一週間後。
今度はスクアーロが来た。


「お前は泊まるの? トンボ帰りなの?」

「お前はって…どういう意味だぁ?」

「今月の訪問者は三人目だ」

「あ? 聞いてねぇぞ!?」


放課後にスクアーロと並森に向かいながら、話す。
スクアーロに無断でベルが来るのはいつものことだ。マーモンはスクアーロに言う必要がないと思い、来たのだろう。


「順番に会いに来るのはいいが、気を付けろよ? 家光にバレたら意味がない」

「言い聞かせてやる」


髪を結んで紅奈は、準備を整えた。スクアーロが剣を投げ渡す。
受け取り、ハの字を描き、回す紅奈。


本日はスクアーロの剣術で修行。


「ベルの奴を金輪際お前に近付けるなと言われたぞぉ! なにがあった!?」

「別に?」


声を張り上げるスクアーロに、紅奈は家光がベルを近付けたくない理由はわかっていたが、はぐらかしてスクアーロの斬撃を避ける。


ブンッ。

振り上げられた蹴りが、紅奈の腹に入れられた。
スクアーロより身体の小さな紅奈は飛ばされる。

受け身を取り着地すると、スクアーロはもう目前に迫っていた。


ガキィイイイイインッ!


「!」


振られた剣を剣で防げば、手に痺れが回る。
気を取られた隙に、スクアーロの蹴りが決められた。


紅奈は地面に叩き付けられる。


「…甘やかすな、スクアーロ」


ふぅ、と倒れたまま息を吐く紅奈。

今のは蹴りじゃなく剣を振れ。馬鹿者。


「甘いのはお前だぁ、紅奈。さっさと立て。隙だらけだぞぉ」

「あん? やれよ」


倒れたまま見下ろすスクアーロを、ニヤリと紅奈は見上げた。
挑発にスクアーロは、顔をしかめる。


「さぁて、甘いのはどっちだ? お前ならあたしを切らないと信じているあたしか、あたしを切らないお前か」


試しているのか?

紅奈の肉を切るつもりはない。
その甘さが気に食わないのか挑発してくる。

少し考えてから、スクアーロは剣を振り上げた。





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