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空色少女 再始動編
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「ディーノ。そのホテルまで紅奈を送ってやれ、暇だろ」

「え?まぁ…いいけど」

「紅奈、悪いがディーノの面倒見てやってくれ」

「なんでオレが面倒みてもらう側なんだっ!?」


リボーンに言われて、少し赤らめた頬をディーノは掻く。
だがすぐにわざとらしく口元に手を当てて紅奈に言うリボーンにツッコミを入れた。


「無理、あたしも連れがいるから」


紅奈ははっきりと断る。


「連れ?家族か?」


そう訊いて周りを見渡すディーノだが、紅奈の連れらしき人物は見当たらない。


「先に行ってるの。家族じゃなくて─────」


ここで紅奈は無意識に、小悪魔発言をした。


「恋人」



そのワードはディーノの中で爆弾となって落下し爆発する。

なんとなくスッキリした紅奈は軽い足取りで、水溜まりの水面を揺らしながら歩き去る。


別れの挨拶を忘れていたことに気付いて遠くからアリアに手を振れば、アリアも振り返した。


「こ、ここっ恋人!?あの歳で!?」

「しっかりしろ、ディーノ。いいのか?このまま紅奈を見送って。次はいつ会うかわかんねぇんだぞ。チャンスを逃がすな」

「えっ?」

「さっさと行け、紅奈にもしものことがあったらお前の責任だぞ」


リボーンに背中を押され、ディーノは紅奈を追い掛けることにした。


「クス……あの子、紅奈が好きなの?」

「本人は気付いてねぇが、惚れてるな。初めて会ってから紅奈のことばかり考えてる」


アリアとリボーンはクスリと笑う。

自分さえ気付いていない気持ちを暴露されたディーノはくしゃみをした。


「彼女、素敵な子よね」

「ボンゴレの9代目も似たようなことを言っていたな。なに話してたんだ?」

「…去年乗った飛行機で事故に遭ったのよ。その時助けてもらったお礼を、ね」

「紅奈に助けてもらった…?」

「だけど心に大きな傷を負って……大変だったみたい」


アリアは紅奈が歩き去った方に目を向ける。


でも立ち直ったようだわ、嬉しい


空が反射して映った水溜まりの上で、笑みで手を振り返した少女を思い出して微笑んだ。














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