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頂き物小説
スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Another world第三話『騎士の涙』
スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Another world第三話『騎士の涙』



 零次の乗るマッハアクセルが、時速二〇〇キロで首都高を駆けていた。
 一切スピードを緩める気配はなく、ハイウェイロードを走る車や輸送トラックの間を縫うようにして器用に走り抜け、車線を変えては追い越し、また車線を変えては追い越していく。
 端から見れば、スピード狂がその速度に酔いしれ、道路交通法もマナーも無視した危なっかしい運転をしているだけにしか見えないが、彼がそんな人間達とは決定的に違うのは、マシンと一体化したような見事なライディングテクニックを駆使しているからである。
 車体を傾けて左右にハングオンしながらハイウェイを走っていると、ジャンクション付近に差し掛かり、その手前にあるインターチェンジで降りて一直線に市街地を駆け抜けていった。
 マッハアクセルのナビゲーションによれば、この市街地を抜けた先の郊外に、目的地である太陽光発電研究所があるという。
 自然と、右手で握り締めたスロットルに力が込められた。
「ギィー!!」
 だが、そんな零次を待ち伏せていたかの如く、ダーククライムの戦闘員達がマシンを駆って零次の前に立ちふさがる。
 咄嗟に零次はマッハアクセルを横滑りさせてブレーキングし、タイヤをスリップさせながら急停止した。
 耳障りな音の後、辺りにタイヤが磨耗して、ゴムを燃やした時と同じ異臭が漂う。
「クソッ、こいつらの相手してる暇はねぇってのに………」
 戦闘員の数は目測で約二十人。
 変身して闘ったとしてもかなりの時間は消費する。
 一か八かで強行突破を試みるか……そう考えもしたが、今は下手げにダメージを受けたくはない。
 何より、彩を救出する事の方が最優先なのだから。
「ククク……よく来ましたね。仮面ライダーイヴ」
「トライバル・エンド!?」
 思案を巡らせている零次の眼前に、トライバル・エンドが姿を現した。
 それを見るや否や零次はフルフェイスのヘルメットを外してマッハアクセルから飛び降りる。
 仇敵を前にした彼の表情は、怒りに満ち満ちていた。
「彩を……彩を返しやがれ!!」
「やれやれ……物分かりの悪い王子様ですね。あのお姫様はもう貴方を敵としか見なしていないというのに」
「彩は絶対に俺が連れて帰る! あいつをテメェらの玩具にして堪るか!!」
「出来ますか? 貴方一人で」
「一人じゃない」
 怒号を向ける零次に対し、戦闘員を従えて驕慢さを隠す事なく笑うトライバルエンド。
 だが、そんな彼らの前に、二人の茶髪の青年が現れた。
 剣崎一真、そして紅渡である。
「仮面ライダーは一人じゃない……それはお前が一番良く分かってるはずだ。トライバル・エンド」
 精悍な顔立ちをした剣崎が、青い指貫きタイプのレーサーグローブを嵌め直してトライバル・エンドを睨み付ける。
「貴方達は……」
「零次君一人だけが研究所に向かっていると思った?」
 表情こそ柔和だが、それでいて鋭い光を双眸に宿した渡が言い放つ。
 二人もまた、天道に出動命令を受けて研究所へと向かっていた最中なのだ。
「零次、ここは俺達に任せて、お前は早く彩ちゃんを助けろ」
「えっ!?」
「俺だって天道の命令には納得出来ない……必ず彩ちゃんを助ける手立てがあるはずだ!」
 剣崎の言葉に、零次は目を見開いて驚愕した。
 それは……命令違反も辞さないといった様子である。
 だがそれは、幼い頃に両親を失って以来、人々を守りたいという想いで戦っている正義感の強い彼らしい台詞だ。
「僕と剣崎さんさえいれば、こんな奴ら直ぐ片付く。だから早く行ってあげて」 剣崎とは対照的に、温厚で優しい渡らしく零次に柔かな笑みを浮かべているが、その言葉には自分達に任せて先に行けという頑強な意志が込められている。
「剣崎さん……紅さん…………」 
「早く行けっ! 零次!!」
「はいっ!!」
 剣崎の一喝により、零次は直ぐ様マッハアクセルを走らせていった。
「よし……こいつらを一気に片付けるぞ、渡」
 零次が走り去っていたのを確認して、剣崎はブレイバックルを腹部に当てた。
 そして、剣崎の言葉に、渡は静かに頷く。
「変身!!」
『TURN──UP』
 ブレイバックルにカテゴリーエースのカードを差し込み、ベルトのバックル部分……ラウズリーダーが回転すると、巨大なカード状のゲートが出現。
 剣崎が疾走してそのゲートを潜ると、ヘラクレスビートルを模した鎧、ブレイドアーマーが装着され、剣崎は仮面ライダーブレイドに変身する。
「よっしゃあ! キバッて行くぜ!!」
 剣崎の変身後、キバットバットV世が自分の頭上を飛び回るのを確認した渡がその手を伸ばした。
「ガブッ」
 そして、キバットが渡の腕に噛み付くと、体内に魔皇力が注入されて渡の腰にベルトが巻き付く。
「変身!!」
 渡の叫びとともに、ベルトの中央にキバットがぶら下がると渡の身体にキバの鎧が装着され、渡は仮面ライダーキバとして覚醒した。
「良いでしょう。あのジョーカーを封印した貴方と、人間とファンガイアのハーフである貴方の力にも興味がある……今後の研究の為のサンプルとなってもらいますよ……奴らを捕らえなさい」
「ギィー!!」
 キバとブレイドに変身した二人を見て、トライバルエンドはダーククライムの戦闘員達に命令を下す。
「この世界を……俺達の大切な人達を……お前の思い通りにはさせない!!」
 マシンから降りて襲い掛かかってくる戦闘員に叫びながら、ブレイドがラウズ・アブソーバーにクイーンのカードをセットする。
『ABSORB──QUEEN』
 そして、キングのラウズカードをスラッシュ。
『EVOLUTION──KING』
 アブソーバーから発せられる電子音声とともに、所持していた十三枚のスペードスートのラウズカードがブレイドの身体に融合し、キングフォームとなった。
 本来、ボードが開発したライダーシステムやアブソーバーにこのキングフォームという形態になれるシステムは存在しない。アンデットとの融合係数が異常なまでに高い剣崎だからこそ使えるフォームである。
 最も、それは剣崎をアンデットと同じ存在へと変えてしまう危険性を伴ってはいるのだが……それでも彼は辞めないだろう。
 戦えない人々の代わりに、自分が戦うという自らに課した使命が、彼を突き動かしているのだから。
「こっちも全力で行くぜ!! タッちゃん、カッムヒアー!!」
「ハイハ〜イ! フォルテッシ〜モに行きましょう!!」
 キバットがドラン族のモンスター、魔皇竜タツロットを呼び出すと、陽気な声とともに飛んできたタツロットがキバの左腕に止まる。
 それにより、キバの鎧を抑えつけていたヘルズゲートと呼ばれる拘束具、そしてカテナと呼ばれる鎖が全て解放され、キバは真の姿、エンペラーフォームへと究極覚醒を遂げた。
 王と皇帝……金色に輝く二人のライダーがダーククライムの戦闘員を迎撃すべく戦闘態勢に入る。
「ギィー!!」
 最強形態になった二人に怯みながらも、戦闘員達はトライバル・エンドの命令を遂行すべく二人に襲い掛かった。
「オラオラッ! 今の渡はお前らじゃあ止められないぜ!!」
 息巻くキバットの言葉に応えるかの如く、キバはタツロットから召喚した魔皇剣、ザンバットソードで戦闘員の一人を薙ぎ払う。
 マントを翻しながら剣を果敢に振るう姿は、舞うように流麗でありながらも、皇帝の名に恥じぬ雄々しさがある。
「ウェイク、アップ!!」 そして、ザンバットソードに取り付けられていたウエイクアップフエッスルをキバットに吹かせると、キバットのコールとともに制御アイテム、ザンバットバットを刀身にスライドさせた。
 すると、ソードが血のように赤い光を纏い、力をみなぎらせていく。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
 フルチャージとなったザンバットソードのエネルギーが刀身を伝ってキバの身体に反応し、尋常ではない魔皇力が剣へと蓄えられると、キバは周囲にいた戦闘員達目がけて突進していった。
『1……』
『2……』
『3……』
『4……』
『5……』
 ファイナルザンバット斬……ザンバットソードとウエイクアップフエッスルの音色が共鳴して繰り出される必殺技。
 エンペラーフォームとなったキバが最も得意とする技であり、これで幾多ものファンガイアを倒してきた。
 大地を駆け抜けざまに一人を袈裟斬りに、その場で反転してザンバットソードを真横に振るってもう一人を薙ぐ。
 そして、前方にいる二人の戦闘員も軽捷に斬り捨て、再び地を蹴って白刃を躍らせた。
『ラスト……』
 キバットの声ととも、最後の戦闘員を真っ二つに切り裂くと、戦闘員達は途方もない轟音を立てて爆発。
 その様子を残心しつつ見守りながらキバは再びザンバットバットを刀身にスライドさせて力を制御し、戦闘態勢を解除した。
 一方、残りの戦闘員がブレイドを取り囲むが、そんな事態であっても彼は臆した様子もない。
 戦闘員達が一斉にブレイドに手に持っていた剣で切り裂こうとするが……ブレイドの鎧に傷一つ付ける事すら叶わなかった。
「ギィー!!」
 もう一度、戦闘員が剣を振りかぶるが、ブレイドはその隙を付いて戦闘員を一打の拳撃で吹き飛ばす。
 その様を見て、再び怯む戦闘員達。
 どう足掻いても並の戦闘力しかない彼らが、トライアルシリーズやアルビノジョーカーですら歯が立たなかったキングフォームのブレイドを倒す事など、どだい無理な話である。
「さっきも言ったけど、一気に片付けさせてもらうぞ」
 そう言い放つブレイドの身体から五枚のラウズカードが出現し、ブレイドはそのカードを手にする。
『TEN……JACK……QUEEN……KING……ACE……』
 そして、重醒剣キングラウザーに上級カテゴリーのカードを次々に差し込んでいく。
『ROYAL─STRAIGHT─FLASH』
「うぉぉぉぉぉぉっ!!!」
 ブレイドの前に先程セットしたラウズカードと同じ絵柄の巨大な光のカードが出現し、ブレイドはカードの中を突進していきながら、戦闘員達にキングラウザーの一振りを浴びせる。
 たったの一撃で、ブレイドは十人以上はいたであろう戦闘員を斬り伏せ、その膨大なエネルギーを全て受けた戦闘員は、轟音とともに───爆ぜた。
 瞬く間に、戦闘員達を一掃したブレイドとキバだが、既にトライバル・エンドの姿が無い事に気付く。
 恐らく、もう戦線から離脱してアジトへと帰還したのだろう。
「ぐっ……ハァ……ハァ……逃がしたか……」
 ブレイドから変身を解除した剣崎が片膝を付いて忌々しげに呟く。
 キングフォームは彼に強大な力を与える代わりに、著しく体力を消耗させる。
 故に、変身を解除した後は激しい眠気が剣崎に襲い掛かるのだが、戦いの中で彼はそれを克服したようだ。
「剣崎さん、僕達も研究所へ向かいましょう」
 変身を解除した渡もまた、エンペラーフォームによってかなり体力を削られたのか身体をふらつかせている。
「あぁ……そうだな」
 互いに疲労困憊な身体を叱咤させ、二人は零次の後を追うようにブルースペイダーとマシンキバーに跨って研究所へと急いだ。



 目的地である太陽光発電研究所へと辿り着いた零次は、妙な違和感を感じていた。
 話によると、今月末に建設されたばかりだというのに、それにしては人の気配が無い。
 これがまだ夜半なら理解できるが、今の時間帯は昼下がり。
 人が出払うにしても、全く気配を感じないのはおかし過ぎる。
「ここに……彩が」
 正面玄関を開けて施設の中に入った零次は、電灯が落とされた室内のロビーで辺りを見回した。
 受付には誰もおらず、やはり白衣を纏った研究員などが行き交う様子もない。
 それどころか、虫一匹として見付からなかった。
 訝しく思いながら更に奥へと進んでいくと、吹き抜けになっているエントランスホールへと辿り着く。
 見上げると、天井がガラス張りになっており、射し込む陽光が零次の身体を容赦なく照りつける。
 警戒しつつ再び周囲を確認するが、やはりもぬけの殻同然といった有様だ。
 もう少し奥を探るか───そう思った時、カツン……カツンという地面を鳴らす軽い足音が研究所の中に響き渡る。
「あはっ、零次。もうここが分かっちゃったんだ」
 姿を現したのは──彩。
 黒と白を基調として、胸元やスカートに金の十字架の箔を押したゴスロリのドレス、両手に巻かれた手枷と鎖は、いつもの動きやすい服装をした彩とは違って、全てを締め付ける─────まるで全身を拘束するかのようなファッションだった。
「やっぱりガイアセイバーズは見付けるの上手いね〜」
「彩……」
「むぅ〜……違うってば。ボクはもう彩じゃなくてヒューマンサイクロプス。ちゃんと覚えてよ」
 拗ねた子供のように頬を膨らませる顔は、あの時から変わっていない。
 だが、彼女はもう人にあらず。
 それでも零次は、一縷の望みに掛けていた。
「なぁ彩、もう帰ろう。珠音ちゃんと由芽ちゃんがお前の帰りを待ってる……梨杏やスバル、ティアナも皆お前を心配してる……だから、帰ろう」
「ダメだよ。だってボクはもっと沢山の人間を殺せって命令を受けてるんだもん。もちろん、零次もね」

「……違う、彩はそんな事言わない。お前はいつもそそっかしいけど、元気で明るい笑顔を俺や皆に向けてただろ? そんなお前が、人を殺すなんて軽々しく言うなよ!!」
 広大なエントランスの中に響き渡る零次の怒声。
 これ以上、彩の口からそんな言葉は聞きたくなかった。
「……随分勝手な押し付けだね。じゃあ零次は、ボクの何を知ってるの?」
 いつものように能天気な事を言って欲しい───そう思った零次の心を抉るような冷たい言葉が、彩の口から紡がれる。
「え?」
「零次はボクの本当の気持ちや、皆に見せた事の無いボクを知ってるの?」
「そ、それは……」
 言葉に詰まる零次を、冷ややかな眼差しで射抜く。
 まるで石膏のデスマスクのような、一切の感情を無くした顔。
 こんな彩の顔を見るのは初めてだった。
「……ほら、やっぱり零次はボクの事何も知らない」
「………ッ」
 にべもなく突き放すような物言いは、零次の心に刻まれた傷口を無理矢理押し広げるようなものだった。
 本当にこいつが彩なのか?
 彩にこんな冷淡な事を言えるはずがない。
 目の前にいるサイクロプスは彩の偽物で、本当の彩は実はどこかに幽閉されていて、今でも自分が助けに来てくれるのを待っているのではないか?
 零次の頭の中を、そんな現実逃避めいた思考が延々と回り続けた。
 さながらそれは、ウロボロスのように──ただ無限の輪廻を繰り返している。
「じゃあ、零次に教えてあげるね。誰にも言わなかったボクだけの秘密」
 沈黙に徹する零次をよそに、彩は唐突に切り出した。
「ボクね、零次の事……ずっと好きだったんだよ」
「……え?」
「零次はちょっと鈍い所あるから気付かなかったかもしれないけど、ボクは零次の事が好きで、誕生日にケーキとプレゼント渡そうって思ってたんだぁ」
 唖然とする零次が聞いたのは、突然の告白。
 ロマンチシズムを語るにはおよそ不釣り合いな状況だが、彩はそんな事もお構い無しといった様子である。
 表情は、先ほどの無表情とは一変して頬を染め、目を輝かせながら笑顔で淡い恋心を告げる少女のそれだった。
「それで零次にね、ちゃんと告白しようって思ってたの。ドキドキしたり、振られちゃったらどうしようって思ったりして……いつも零次に伝えようって思った言葉を胸の中でずっと考えてたんだよ」
 ひとしきり言い終えた後、再び彩はあの無表情な顔で零次を見据える。
 まるで先刻の恋語りをする少女とは別の、違う人格に入れ替わったかのように。
「……だけど、もうそんな事どうでも良いよね。だってボクは零次を殺せって命令されたし、零次もボクの事殺せって命令されたんでしょ?」
 身体を改造された故に、もう中国拳法の内功や氣術は使えない──にも関わらず、彩は丹田に氣を満たすように調息を行う。
「だから……ボクの初恋は、これでお終い」
 過去の自分と決別するような物言いの後、彩は半身に構えて両拳を握った。
 ジャラッ……と、腕に巻かれた鎖の音が重々しく鳴り響く。
「行くよ、仮面ライダーイヴ」
「彩……俺達はもう戻れないのか? あの頃に」
 震える声で、零次が問う。
 いつしか彼の双眸からは、涙がとめどなく溢れはじめていた。
 決壊した涙腺は止まる事を知らず。その涙は──零次の悲しみを語るには充分なものだった。
「そうだよ、もう戻れない。楽しかった思い出ばかりだけど……ボクにはもう必要無い」
「……そうか。分かった」
 相変わらず冷たい言葉に、零次は全てが手遅れだという事を悟って目を閉じる。
 頬を伝う涙は暖かくも、突き付けられた無情な現実をただ受け入れるしかない自分。
 出来るなら、その小さな手を引いて、仲間達の元へ一緒に帰りたかった。
 そして……また梨杏やスバル、ティアナ達と一緒にトレーニングをしたり遊んだり、くだらない話をしたりして笑い合いたかった。
 それは、零次が望んだささやかな理想。
 分不相応な欲は張らない。ただもう一度、仲間達と平穏な日々を過ごせればそれでいい。
 だが、零次の思い描いた理想、そして望みは、今この場で音を立てて瓦解した。
 だから……この夢物語は自らの手で幕を引かなければならない。
 零次は双眸を開き、覚悟の焔を瞳に宿す。
「彩、お前を……討つ。変身っ!!」
 涙腺から未だ溢れ続ける雫を袖で拭い、零次は変身の構えを決める。
 それがスイッチとなってストーンイヴがまばゆい光を放つと、零次は闇を討つ鉄面の騎士へと変身した。
 シルバーメタリックに輝く身体と仮面は、沢井零次が人として生きられなくなった者の証───禁忌を犯して楽園を追放された両者の片割れ……人類の始まりとされる者に肖った名前、イヴ。
 仮面ライダーイヴ……それが、沢井零次のもう一つの姿だった。




───【次回予告】───

ねぇ、零次。初めて会った日の事……覚えてる?

ボクね、今でもずっと覚えてるよ。

あの時は、零次の事ただの友達としか見てなかったけど、今はね……零次のこと、すっごく大好きだよ。

もう……遅くなっちゃったけどね……でも、最後に零次にちゃんと言えたから……ボクは後悔してないよ。

次回、スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Another world最終話『Farewell』

さようなら……ボクの………大好きな人。


【次回予告ナレーション】────美島彩────


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