番外編
其の1

ルーファウス:
 作者の都合上、またインタビューをやることになった。よろしく頼む。しかし、何故我々が呼び出されるのだ。

ユアン:
 それは、裏の繋がりがあるからだろうね。

ルーファウス:
 確かに、そうだな。ところで、例の物は完成したのかな?

ユアン:
 そう簡単に、作れるものではない。微妙な配合によって、効力が変わってくる。長持ちさせたいようだし。

ルーファウス:
 無論、決まっているだろう。

ユアン:
 なら、もう少しの辛抱だ。

ルーファウス:
 うむ、仕方ない。なら、さっそく質問をはじめよう。
 まず、どのように死にたい。

ユアン:
 唐突な質問だな。
 そうだな、やはり妻と子供に看取られるのが一番だろう。

ルーファウス:
 妻子持ちか?

ユアン:
 いや、まだ結婚はしていない。

ルーファウス:
 なら、式には呼んでもらいたいな。無論、わたしの式にも呼ぼう。

ユアン:
 期待しないで、待っている。

ルーファウス:
 何だ、その言い方は。結婚なら、今すぐにできるぞ。

ユアン:
 相手の気持ちを考えてから、ものを言え。

ルーファウス:
 無論、相手はわたしを気に入っている。

ユアン:
 相変わらずナルシストだな。次の質問は何だ?

ルーファウス:
 これから自慢を語ろうとしていたというのに。
 次の質問だな。野望は何だ?

ユアン:
 野望などない。そのようなことを考えるのは、独裁者だ。

ルーファウス:
 ふっ! 欲のない男だ。

ユアン:
 お前は、あるというのか?

ルーファウス:
 あるに決まっている。可愛いレナと、一生仲良く暮らすことだ。

ユアン:
 また、レナか……。

ルーファウス:
 羨ましいのだな。


[前へ][次へ]

2/4ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!