Starry☆Sky
第六話
*
とある日の昼休み
「お前が来るなんて珍しいじゃないか」
散らかった机の前に足を組んで座っている別嬪さん。
『まぁ、めったに病みませんし……んー…』
「何だ?」
『いや、久しぶりの保健室だなー…って。何年振りだろう…小学校以来のような気も……』
「それで?どこか具合が悪いのか?」
別嬪さんはゆっくりと頭の先から爪先までを眺めた。
『えーと…ですね……』
心なしか別嬪さんを前に緊張している。
『シャーペンが手に刺さって、血が出たので消毒してください』
「…くだらないな(笑)」
『何ですとっ…!?』
「ほら、手を出してみろ。消毒してやる」
優しく自分の手を取る彼。
『ところで、どなた様ですか?』
知らない人には緊張してしまうんですけど、自分。
あ、キャラじゃねぇ、とか言った奴前出ろ。
粛清してやるっ…
「はぁ…(呆)分かってなかったのか。保険医の星月だ。いくら来たことないって言っても、俺の顔くらいは見たことあるんだろう?」
こんな別嬪さんを見たら、忘れる気がしない。
と、いうことは…
『いえ、ないです!!!!!!!!!!』
「っ…そうか……(笑)」
何で笑うんスか、真面目に言ったのに。
「ほら、終わったぞ。くだらないことして、怪我するなよ。女の手は大事なんだからな」
『くくくだらなくないですよっ!!昼飯がかかってるんですからね!!今度こそ、今度こそは犬飼達に一泡吹かせてやりますよ…ふっへへ』
「それがくだらないって言ってるんだ」
『何ですか、もー…知らねっ!!!!!じゃ、ありがとーごぜーましたー』
…何となーく、恥ずかしかった気がする。
顔が多少、熱いのは気のせい。
窓に写った自分の顔が赤かったのも気のせい。
大丈夫、全部気のせい。
女の手…
あー、ダメだ。どうにも女扱いになれてなくて。
先生の握った左手が熱くなっt
『うがあああああああああああああああああ』
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