Starry☆Sky
第四話
*
『せん…ぱ…い。このデカいのは誰ですか。何でこんなにデカいのにマッチョじゃないんですか。筋肉が全然ありませんよっ…!?男じゃないんですか、この人は。そういえば、アンニュイ先輩も筋肉ないですよね。あー、もー、何で筋肉ないんですか。筋肉ない人とは一緒にやっていけません。というわけで、すみません、解散します。』
「ちょっ…!!!颯斗、桜木を止めてくれっ!!!」
「智佳さん、止まってください。でないと、月子さんの仕事量が増えてしまいますよ?」
結局、俺には止まるしか…選択肢はないの……か…
「あ、あのね、智佳ちゃん。この人は天羽翼くん。一年生で会計をやってくれてるんだよ」
月子の隣に立つ青年は……何と言うかデカかった。
そのクセ、少年のような笑い方をする。
『あー…どうも。いまいち、生徒会での自分のポジションが理解できない桜木智佳です。好きな物は筋肉。よろしく』
一応、握手をしようと手を出す
「よろしくなのだ!!ぬははー」
何が楽しいのか、ずっと笑っていた。
変な笑い方…
思わず、颯斗に助けて、という視線を向ける。
笑っていた
会長も月子も颯斗も。
つられて笑ってしまった。
すると、今度はみんなが自分を見て驚いた。
何だ、このやろぅ…
「智佳ちゃん、生徒会でもよろしくね」
月子は優しく私に微笑んでくれた。
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