Starry☆Sky
第三話
*
「はぁ…今日こそ来いって言っただろ?桜木のことだから、忘れていたわけではないだろうしな」
いつになったら、あの前髪は他の髪の毛と同化するのだろうか。
小学校の時に協調性の大切さを学んでいないのだろうか…将来が心配である、
髪の。
「聞いているか?」
『……大丈夫ですよ、髪のお父さん。子供さんはまだまだこれからです。協調性はじっくりと身につけさせて行きましょう。』
「何が大丈夫なんだっ!?俺の名前は髪のお父さんじゃなく、不知火だっ!!」
『しらにゅい先輩』
「し・ら・ぬ・いっ!!」
『アンニュイ先輩』
「全く違うだろっ!?」
『はぁ…つまんないんですけど…(埋まれ)。』
「会長様に上からとは良い度胸だなー…?」
『あざっす☆それじゃー、お疲れっしたー』
「待て待て待て、褒めてないぞっ!?」
相変わらず、うるさい人だなー…
『っとに、何なんですか。鬱陶しいです、前髪を含め。』
「前髪は関係ないだろっ!?」
『……で?』
「…前から言ってるだろ。生徒会に入らねぇか?」
2人の間に流れる沈黙。
「お前、知らないみたいだけどな………月子も生徒会役員だぞ」
『しらない先輩…』
「さりげなく間違えるなよっ!!」
『仕方ないですね、入りますよ。月子のためです、月子の。べ、別に先輩がしつこくてウザいから、入ってからたっぷり虐めてやろう…とかそんなこと考えてるんだからねっ!!!!!』
「そんなこと考えてるのかっ!?」
そんなこんなで、生徒会役員となった自分。
果たしてこれで良かったのかどうかは分からない。
けど、精一杯、ここで(月子と)青春を送ろうと思う。
もしかしたら、生徒会長も実は(月子のこと教えてくれたし)良い人なのかもしれない…と思い始めていた
なんてことはない。
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