Starry☆Sky
第一話
*
『さて、月子…ここで問題です。温かい場所とはどこでしょーかっ!!!!』
「えっ…んー……どこだろう」
一生懸命に考えてくれる月子……
あー、可愛いのぅ。
ギュッとしたくなるんだよね、この小さな頭見てると。
「なんだよ、急n
『外野は引っ込め』
「ひでぇっっっ!!!!!!」
「智佳、何で急にそんな話?」
『いやー……プロローグ的な。』
「扱いが違くねぇかっ!?」
「意味がよく分からないんだけど?」
『分からないなら良いのよ、お母さん。まぁ、どこだろうが必ず月子はいるわけなんだけどもっ!!!!愛してるぜ、月子っ!!』
「智佳ちゃん、私もだよー(笑)」
何でそこで(笑)なのか分からないけど…
「あっ!!智佳、僕の月子を取らないでよっ!!!!」
凹んでいる哉太、そんな幼馴染をよそに平気で質問をくり返すオカンこと錫也、自分から月子を奪い返そうとするアホ毛の羊、学園の唯一の女子であるマドンナ、月子。
みんな、この学園で出逢った仲間だ。
「月子、保健係の仕事があるんじゃなかった?」
「あ、そうだった。ありがとうね、錫也。じゃあ、お先に」
走り去っていく背中はお世辞にも速いとは言えなかったが、華奢で女の子らしいと感じた。
『お母さん、あの子食べちゃっても良いっスかね』
「やめときなさい、肉食さん(笑)」
お母さんが言うんだ、諦めるとしよう。
……テイクアウトくらい許されるよね?
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