Non Stop部屋
2*
飢えてる………?
渇いてる…………?
砂漠で水を飲むように足りない。
たまらない。
止まらない……………
「ン………ぁ………」
「ハァ…………ッ」
フロアのカーペットに横たわり、スーツ越しの愛撫と、舌を絡め合うキスを繰り返した。
「ぶ………ちょ………」
「何………?」
佐助に呼ばれて政宗は首に回していた腕を緩めた。
「俺………下手かもしれないんすけど………いいですか?」
「………ちゃんと指導してやるよ」
「はは………お願いします」
クスクスと笑い合い、また唇を重ねた。
「んっ………」
佐助は下手と言いながらも片手でネクタイを解き、ワイシャツのボタンを外す動きは手早かった。
「アッ………」
Tシャツを捲り、素肌に触れた佐助の手が冷たくて声が出てしまった。
「あ、スミマセン冷たかったですか?」
「平気………お前の口ん中は熱いから………手も温けぇと思っただけ……」
「大丈夫ですか………?」
「あぁ………冷たさが心地いい………」
「………はい…………」
気遣いと分かったが、佐助は遠慮するわけにいかず、政宗の肌に触れた。
「ぁ………」
白い肌は魅惑的で、厚いとはいえない胸板や細い腰に手を滑らせた。
ゴクッ────
Tシャツをしっかり上げると、ほんのりピンク色の乳首が見え、佐助は生唾を飲み込んでしまった。
「ンッ………」
チュっと口付けると甘い声が出たので、ぷっくりと先端が立ち上がった乳首を舌で愛撫しながら吸い上げた。
「ぁ………ん……」
チリッ─────
初めてではないことが
悔しい………?
他の男達がこの身体に快楽を植え付けたのか………
嫉妬………?
誰にも見せたくない、聞かせたくない、触れさせたくない………
独占欲…………?
この気持ちは何だ────
感度の良い政宗に、興奮しながらも胸中にモヤモヤとした感情が渦巻いていることに戸惑い、自然と抑えが効かなくなる。
「アッ!」
「部長………俺、我慢出来ないっすよ?」
佐助は硬くなった股間を押しつけた。
「いいぜ………ちゃんと………受けてやるよ………」
「………はい」
まだ余裕のある笑みに悔しさを感じて苦笑いをしてしまったが、逸る気持ちで政宗のベルトを外し下着の中に手を入れた。
「ンッ………」
軟らかな陰毛、程良く硬くなった陰部。
撫で上げると甘い吐息が鼻から抜けていく。
「なぁ…………」
「……………はい?」
政宗は明るい夕日色の髪に手を伸ばした。
「………誰か来ちまう前に…………お前が欲しい」
「〜〜〜ッ!!」
上目遣いでの誘い文句に断る理由は1つもない。
「…………は………い」
背筋がゾクゾクとして、未知の快楽へ期待は高まり、佐助はネクタイを緩めてから政宗のズボンを下着ごと脱がした。
「ッ………」
裸体を晒した政宗は少し恥ずかしそうに膝と膝を合わせた。
(うわ………やばい………男の裸なのにな………)
そんな恥じらう政宗を見て、佐助は体温が上がるのを感じた。
「………いきなりは入らないっすよね?」
「まぁな………」
「じゃあ…………慣らしますよ」
「ん………」
佐助は暴走しそうな気持ちを抑えて、唾液をつけた指を政宗の尻へと伸ばした。
「ンッ………」
蕾に指を当てると政宗の体はビクついた。
「………いいですか?」
「平気だ………」
明らかに表情も強張っているので、政宗の不安を解こうと佐助は政宗の胸元を撫でた。
「ん………」
そっと撫でる腕をぎゅっと掴んだ。
(ここは慣れるもんじゃないのか………まだそんなに回数こなしてるわけじゃないのか………)
処女のように緊張した様子の政宗に嬉しさを感じたが、
「ッ………」
「ゆっくりしますから………」
「ん………」
(せま…………こんな所にホントに入るのかな………)
苦しそうな息遣いと頑なに異物の侵入を拒む蕾に戸惑ってしまった。
「アッ………」
「こっちに集中すれば平気ですかね?」
「ぅ………ん………」
佐助は政宗の性器を扱いて意識を快感へと向けようとした。
「ハッ………アッ………!」
刺激を与えることですぐに硬くなった性器とは逆に、蕾は弛み始めて佐助の指を受け入れてきた。
「部長………エロい………」
「っるせ………」
前後を犯され政宗は羞恥のあまり顔を隠した。
(俺………どうしちゃったんだろ…………すげぇ興奮する………)
赤くなった顔を隠す姿、
捲り上げられて露になった胸元、
硬く反り返るシンボル、
それを隠そうとする長い脚、
徐々に指が飲み込まれていく秘腔………
佐助は同じ男に込み上がる感情に困惑しながらも、呼吸が荒くなるくらいに興奮していた。
「部長………気持ち良い?」
「ん………」
「ねぇ部長………顔見せて………」
「ぃ……やだ………ッ」
「部長のイキ顔見せてよ………」
「はぁ!?」
腕をずらして現れた政宗の表情はとても驚いていた。
「お前………変態くせぇこと言うなよ」
「だって………ここまで部長のこと見せてもらったんだから顔だって見たいよ………」
「ゃ……だ……」
「ねぇ………部長……」
「んなこと言ったって………恥ずかしくてツラなんて見せれるかよっ」
「ッ………!」
涙目で睨まれても凄味など皆無で、佐助の理性は吹っ飛んだ。
「部長!………俺………もう無理っ」
「え………アァッ!?」
佐助は第二関節まで入った中指をグイッと動かしたので、政宗はたまらずに声が出てしまった。
「すみませんっ………俺、部長を今すぐ抱きたい………!!」
佐助は止められない欲求をぶつけるように声を振り絞り、政宗に覆い被さった…………
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