Non Stop部屋
A*

















(俺………
何やってんだ………)






政宗は、青空をボーッと見上げた。






(アイツとケンカして、ここで煙草吹かしてたらコイツが来て………
キスされて………それで………)




視線を下ろすと、


壁に寄りかかる政宗の腰を支えながら、政宗のモノをしゃぶる慶次がいる。



「ん………」



くちゅ、ちゅぱ、じゅる………


卑猥な水音を聞きながらも、政宗の頭はどこか冷めていた。



「…………善くないか?」



そんな政宗の反応に慶次は当然気付いた。




「ぁ〜………いや………悪かねぇけど………何か……」

「物足りない?」

「…………まぁ………」

「佐助ってそんなに上手いんだ?」

「……………」



政宗は返答しなかったが、身体が思い出したのか、勃ちあがったそれはドクンと脈を打った。



「………どーせ俺は不慣れだから下手ですよ」

「俺だって慣れちゃいねぇけど、もう少しマシだと思うぜ?」

「俺ってそんなに下手なんだ………!」



佐助と比べられてムッとした慶次だったが、政宗の一言にガクッと肩を落とした。



「…………やり方教えてよ………」

「はぁ?」

「2人ですれば分かりやすいでしょ………ね?」

「……………」



にっこり微笑む慶次に、政宗は肯定も否定もしなかった………












──────

寝転がる慶次の上に政宗は跨り、お互い下着から出したそれを口で愛撫した。



慶次の提案を何故断らなかったのか………



ケンカをして自棄になってる?

淋しい?

物珍しさ?



政宗は理由を探していた。



「アッ………政宗、そこ気持ちイイ」

「お前………人が教えてやってんのに、何で口休ませてんだよ」

「だってさぁ〜………イイんだもん仕方ないじゃん」

「チッ………」



政宗は中途半端にされてることに舌打ちしたが、とりあえず目の前にある硬く反り返るモノの処理を優先した。


当然慶次は集中出来ず、されるだけだった。




「ぁ………政宗ッ………俺イキそ………出していい?」

「い……けど、飲まねぇ……からな」

「んッ…………アッ!!」




慶次は大きく身震いをして吐精した。



「あぁ………出ちゃった………」



政宗は慶次から離れ、口に広がる苦い液体を吐き出した。



「ゲホ…………濃………」

「ははは………溜まってたみたい?」



政宗は口元を拭いながら壁に背中を預けた。



「ねぇ………佐助のは飲むの?」



慶次は体を起こしながら問う。



「…………」

「………そっかぁ〜!いいなぁ佐助は愛されてて」




無言は肯定。




「政宗フェラ上手いし、何か羨ましいな………」

「上手くねぇよ………なかなか口でなんてイカせられねぇからな」

「嘘!?佐助って不感症!?」

「丁度今と逆な状況だよ……」

「へぇ………佐助ってそんなに上手いんだ………?」



いつもクールで高慢な政宗がそこまで言うのだから、
佐助のテクニックに興味が湧いたが、嫉妬のような感情もあり、複雑な気持ちだった。



「……………あっ!!」



慶次は心に引っ掛かりを感じていたが、真意に気付いた。



「政宗ごめん!まだ政宗イッてないし!口じゃ満足させられないから手でしよっか?」

「別にいいよ………後で便所にでも行ってヌイてくる」

「あぁ〜………ホントごめん!」

「いいよ…………」



慶次は1人すっきりして、うっかりしていた。




「…………」



どこか心ここにあらずな政宗を見つめて慶次は頭を掻いた。



「あのさ、政宗………」

「あぁ?」

「俺さ………もっと上手くなるから………また教えてくれよ?」

「─────」



何が言いたいのか政宗は瞬時に理解した。




「ククッ………憶える気があるんだったらな」




自分に素直過ぎる慶次がおかしくて、ついペースを乱してしまう政宗。



慶次は満面の笑みで、政宗は釣られて苦笑い。



勿論、



数分後には乾いた笑いしか出ない状況が待っているとは、

知る由もなかった────












×××××××××××××××

昨年に続き、6月9日にちなんで、69ネタ!!
馬鹿ネタ大好き。

この後は、テクニシャン佐助が登場します。
わー!泥沼ー!

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