Non Stop部屋
(*佐×政)佐政祭
















『どうされたいの?』






ねじ上げられた腕が痛むというのに、俺はこの状況に少し興奮していた。





「ねぇ…………」





願ってもねぇ展開、

すぐ背後に好みの男、

耳元で囁かれる響きのあるイイ声、


俺は高まる性欲に、自然と顎が上がり溜め息が漏れた。




「………あッ!!」

「何………そういうこと?」



不意に股間を握られた。


ジャージ越しでは誤魔化しようがねぇ………



勃ち上がったモノを確認した男は笑った。




「それなら手っ取り早いね………」

「え………うぁッ!!」





男は俺のジャージを引き下ろしたのだ。



突然の事で驚いたのと、猛ったモノが下着に引っ掛かり、曲がった時の痛みで体が強張った。





「あ、ごめんね〜………痛いよね。でもこんなに勃起してるのが悪いんだよ〜」



そうは言っても、男なら分かるだろ!?………って言い返したかったが、




「?……………ぅ、あ、アッ!!」





耳元でピチャ、という水音がしたので疑問に思った次の瞬間、

尻に激痛が走ったのだ。






「少しでも濡れてれば入るでしょ?」





し………信じらんねぇ………



いくら俺が未体験者じゃないにしたって、


例え、唾液で指を濡らしたとしたって、




普通、いきなり指2本入れるかよ…………!!





「く………ぁ………ッ」

「きっつ〜………ホントにこれ入るのかな〜?」

「うぁあッ!!」





男は更に指を奥へと入れ、グイグイと動かすのだ。




痛みで、


息が出来ねぇ…………





「はは………俺の大事な息子は食い千切らないでね………」

「や、め…………ッ」




腕が解放されて、穴から指が抜かれたのだ。



一気に血の気が下がる────






「ぐ………あぁ、あ………アァッ!」




ギチギチと肉の軋む音………



鉄の香りがする(切れて当然か)………



気の遠くなる程の激痛。


意識を手放しちまえば楽なんだろうが………




「そんなに締め付けられたら動けないじゃん?」

「が…………ハッ、あ………」




呼吸もままならいのに、更に腰を突き上げてくる男………




「もっとさぁ、色っぽい声出してよ?萎えちゃうでしょ?」




くすくすと笑う男に精一杯の悪態。




「へ………た………くそッ!!」

「ははっ………そんな憎まれ口叩いて〜………俺が前戯しなかったから怒ってるの?」

「痛ッ…………」

「まぁ〜………少しくらいなら愉しませてあげるよ?」





恐怖心すら抱く痛みに、どうにかなりそうだ………


なのに─────






「ほら、もっとお尻突き出してよ………」

「あ、ぁ………」

「欲しかったんでしょ?………だったらほら………」




悔しい…………



痛みでどうにかなりそうだというのに、

首筋や耳たぶを舌で愛撫されながら囁かれる行為に気を取られてしまう………




「ぁ………アァッ………」



Tシャツの中に手が入ってきて、脇腹や胸元を愛撫される。





「善くなってきた………?」



首筋に舌を這わせながら一言。



そんなの一目瞭然だろ?



一度は萎えたモノがまた頭を持ち上げている………





「だったらさ………1人で楽しんでないで、そろそろ俺のことイカせてよ?」





痛みで純粋に楽しんでいるわけじゃねぇのに、

俺が男にダメ出しされるなんて、


ある意味屈辱だ………






身体を揺さ振られながら俺は唇を噛み締めた。




「ほら…………色っぽい声出しなってば………」

「ンッ………ハッ……ぁ」



口に指を差し込まれて、声が洩れてしまう。




俺なんかの声で、アンタの声が掻き消されてしまうなんて………!!















─────………


「あぁ〜……出た出た」

「ハァ………ハァ………」



先にイッて膝から崩れる俺を抱えて、男は最後までヤッてくれたよ………




「あ、そうだ」




何かを思い出したように部屋を出て行く………



クソッ…………



玄関の天井なんて初めて見たぜ?

それも、こんな下半身丸出しの格好でよ………



あぁ………ケツが脈打って痛ぇ………





ガチャ────




「はい、これ」



戻ってきた男は、指一本さえ動かせないで脱力している俺の腹の上に白い物を置いた。




「それ使って後始末しといてよ。ごめん、俺行くから!毎度〜♪」




いつもの軽いテンションで出ていった。




「Ha!………トイレットペーパー1個とは、俺も安く見られたもんだぜ!!」





思わず笑ってしまった。





心地好い声は遠ざかって行く…………



俺の心と身体を掻き乱した代わりにトイレットペーパーを1つ残して……………











×××××××××××××××


壱伍今様Presents
サスダテ祭!

痛いだけな内容に・・・

とりあえず、第一章は終わり?みたいな。
続きは頭んなかにあるので、また日を見る時があれば・・・・

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