Non Stop部屋
(政→佐B)佐政祭
俺の好きな声がする…………
でも今日は聞きたくねぇ。
どんどん自分が情けなくなるから、惑わせないでくれ………
『あんまり少ないとさ、交換出来ないんだよ………だから次の次でいいよ』
前回、新聞を出した時に言われた言葉。
雑誌でも読んで量を増やすか?
けれど、そんなことしたら下心がバレるかもしれねぇ。
慎重になっているから、悩んで苦しい。
情けなくて自分が嫌になる。
あの声を聞いた時から俺の心は掻き乱されてばかりだ………
「…………」
聞きたくなくても、聞きたくなる声………
家の前で声がする。
窓から覗くと、やっぱりオレンジ頭がオバサン達に囲まれている。
腹が立つ…………ッ!!
男一人に翻弄されてる自分に、
周りお構い無しのババァ共に、
何より……俺好みのイイ男であるアイツに………
腹が立つ………
どうしてこんなにも臆病になっているんだろうな…………
「じゃ、またよろしくお願いしまーす」
「ッ!」
帰っちまう………
そう思ったら、もう一目見たい………と後ろ髪を引かれた。
「─────ッ!?」
息が止まった。
そっと覗いた窓の外………
なぁ………今、
目が………合った………?
咄嗟にカーテンに隠れてしまったが、心臓がバクバク鳴っている…………
ピンポーン────
ち………違う………よな?
息が………出来ねぇ………
「…………はい………」
期待と不安で恐る恐るドアを開けた。
「毎度〜♪」
そこに立って居たのは、オレンジ頭にタオルを巻いた、優しく微笑む男だった………
「今日は………まだ蓄まってねぇから………」
「知ってる………この前いいよって言ったの俺だもん」
ダメだ………
目が合わせられねぇ………
何で俺んちに………?
っつーか、俺、またジャージじゃねぇか………
頭がフル回転してるようで、何も分かんねぇ。
「じゃあ………何………?」
「ん〜………今日はちょっと確かめたいことがあってね………」
「え………────ッ!?」
いつもの陽気なトーンじゃない。
低い静かな声色に驚き、顔を上げると
一瞬の油断だ…………
バタンッ────
俺は腕を後ろ手に掴まれ、壁に体を押しつけられた。
「痛ッ………!!」
細身に見えるが、男の力は強かった。
「…………ねぇ………今、俺のこと見てたでしょ?」
「ッ………」
「今って言うか………いつも?」
首を捻っても男の顔は見えない。
「熱っぽい視線で、いつも俺のこと見てるよね………」
「ぁ…………」
耳元で囁かれ、
声が、息が…………
「ぁ…………」
やべぇ…………
ゾクゾクする………
「ねぇ…………俺にどうされたいのさ………?」
すぐ背後に男がいる。
股間直撃ボイス………
耳元に、
首筋に掛かる吐息………
思わぬ展開に大きく身震いを1つした……………
×××××××××××××××
壱伍今様Presents
サスダテ祭!
黒佐助発動★
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