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深呼吸(学パロ慶次)


















「ぬぉぉおお!!!課題が終わらぬぅぅあ!!」



放課後の教室、幸村の大絶叫が響き渡った。



「まぁまぁ、幸村落ち着けって!」



頭を抱えて吠え続ける幸村を、慶次は苦笑いしながらなだめていた。



というのも、


中間テストの結果が著しく悪かった幸村は、追試は然り
更にはペナルティの課題まで与えられてしまったのだ。


ただでさえ良くはない頭を使っているのでショート寸前。

そして、1つ学年が上の慶次は勉強を見てやっていた。




「このままでは某は留年か!?いや、退学やもしれぬ!!何という失態!己の不甲斐なさこの上なしぃぃ!!」

「ゆ、幸村落ち着けって!ちょっと深呼吸しようぜ!」

「これが落ち着いてられる状況でありますか!!?」

「はい、スー………ハァー………」

「……………」




慶次が深呼吸の動作を始めて、幸村の絶叫は止んだ。



「ほら、スー………ハァー………」

「スー…………」



幸村も釣られて深呼吸を始める。



「もっとしっかり息吸って〜………吐いて〜」

「フゥ……………」



慶次に言われるままに深呼吸。
目を閉じて、気持ちを落ち着かせる。





むに





「?」



幸村は突然唇に柔らかい感触があって目を開けた。



「はは〜ごめんよ!目閉じて唇尖らされたらキスしたくなるじゃんね?」

「──────」



幸村の思考は完全ショート………






「んなっ………なっ………はっ………破廉恥ぃぃいッ!!!」

「ぁ……………」



幸村は慶次の突然のキスに、真っ赤になって絶叫声量MAXで教室から走り去ってしまった。



「ははは………やっちゃった」



キーンとする耳を抑えながら慶次は苦笑い。





「ちょっと!旦那は何事!?」

「いよぉ〜、佐助……あれ?政宗も一緒か」



幸村の出ていった扉から現れた2人に慶次は手を振る。



「せっかく差し入れ買ってきたのに、何かあったの?」

「俺は冷やかし」



佐助はコンビニの袋を机に置いた。



「ん〜………キスしたら逃げられた?」

「はいぃ!?」

「いやぁ〜幸村テンパってるからさ、冗談でキスでもすりゃあ頭に昇った血も引くかな〜って」

「俺はお前の短絡的な行動に引いた」

「あはは♪伊達ちゃんうまい!………じゃなくて!」



漫才のようなやり取りで和んだかに見えたが一変。

佐助は慶次を指差した。



「さっさと旦那を連れ戻してこいッ!!」

「ッ…………はーいはいはい……分かりましたよ〜」



慶次は一瞬ムスッとしたが、責任は感じているのと、目の前の男を怒らせるとどうなるか分かっているので立ち上がった。



「………相変わらず幸村はお子様だな………」

「純情って言ってあげて」



慶次が出ていって、佐助は溜め息をつきながら椅子に座り、政宗は机に腰掛けた。



「…………キス1つで大騒ぎしてりゃ、俺達のこと知ったら死んじまうよな」



政宗はクスクスと笑う。



「まぁ………さすがに刺激が強過ぎるかな?」



佐助も苦笑いに近い笑いを漏らす。




幸村が死んでしまうような隠し事がある2人は、舌を絡めるキスをした…………













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修羅場ってる壱伍今様メンバーに捧ぐ。

慶幸に見せ掛けて佐政(笑)

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あきゅろす。
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