進め!巨人殺し
鳴かせてみたい(リヴァジャン)R18
『泣いてもいいですか』続編







「ハンジさん、兵長見ませんでしたか?」


エレンはリヴァイを探していた。
間もなく就寝時間を迎えるので、地下の部屋で規則の手枷を嵌めてもらうためだ。


「リヴァイ?しばらく前に見かけたけど、どこにいるかは分からないなぁ」
「そうですか」
「機嫌が良かったから気を付けてね」
「え!!??」
エレンは耳を疑った。


「へ・・・・兵長に機嫌が良いという感情があるんですかッ!?」
「ぶはッ」
天変地異の前触れか、とでも言いたそうにエレンが恐る恐る訊ねるのでハンジは吹き出して笑う。

「あるある!注意深く見てるとさ、結構アイツってご機嫌だよ?」
「へぇ・・・」
エレンは信じられなかった。というより、ハンジの言葉を半分は信じていなかった。

「でも何で機嫌が良いと気を付けるんですか?」
「んー・・・・」
きょとんとした顔のエレンにハンジは苦笑いをした。



『上がってるものが落ちる速度は通常と比較にならないよ』



地下室で待っていればいつか来るから放っておきなよ、と付け加えられてエレンはハンジと別れた。

(でも、規則だし・・・・)
エレンは忠実な飼い犬のように主を探した。




コンコン



「兵長〜いますか〜?」
上官達にのみ与えられている個人の執務室。
エレンはリヴァイの部屋のドアをノックした。

(ここでもないのか)
応答がなくエレンは溜め息が漏れる。


『エレン、入れ』
「ッ!!」
踵を返そうとした瞬間、部屋の中からリヴァイの声がして立ち止まる。

「居て良かった・・・・失礼しますッ!」
エレンは目的が果たせてホッとし、ドアノブに手を掛けた。


「兵長、就寝時間ですのでよろしくお、ねが・・・・いッ!!??」
視界に飛び込んできた光景に、エレンは全身が真っ赤に熱くなり、絶句した。


ソファに座るリヴァイに跨がる裸体。


まだ経験のない知識の幼いエレンでも、そういう行為の最中であることを瞬時に悟り、視線を天井へと泳がせた。

「どうした?」
「あ、あの、そ、の・・・・お、お取り込み中に失礼しま、したッ」
「構わねぇよ」
エレンの思考回路は予期せぬ事態に上手く働かない。

「あ、の、へッ、兵長!!俺!部屋に戻りますッ!!」
「見ていけばいい」
「はッ!!??」
背筋をピンと伸ばして一礼をし、早急に立ち去ろうとしたエレンは更に思いがけぬリヴァイの一言に汗が吹き出す。


「せっかくだ・・・・見とけ」
「ぅ、あッ!!」
(お、男ッ!!!???)
リヴァイではない声。
苦しげに聞こえたその声は明らかに女のものではなかった。

(え・・・・!?どういうことだ??)
ゴクリと生唾を飲み込み、覚悟を決めて恐る恐る視線を下ろす。


「や、ぁ・・・・アッ」


リヴァイに掴まり、小さく揺れる身体は
男であることは間違いない筋肉の付き方。
細い腰、開かれた脚
そして、こちらに向けられている尻は二本の指を飲み込んでいた。
リヴァイの指は引き抜かれたり、ズブズブと奥へ入ったり、絶えず動いている。
指が決まった所に当たる度に身体はビクンと揺れ、漏れる声は艶っぽい。


(何だ・・・・これ)
エレンは瞬きも忘れるくらいに凝視していた。

「エレン」
「は、はいッ!!!」
「もっと近くで見ればいい」
「やッ、だッ!!」
「ッ────────!!??」
エレンは熱くなっていた身体の血の気が一気に引いた。
顔を伏せていた男がリヴァイの提案に抵抗しようと顔を上げた。


その後頭部は知っている。



「ジャンッ!!??」
呼ばれて振り向いたのは紛れもない同期。
顔を赤くさせ、涙を零し、呼吸の荒い口はだらしなく開いている。

「は!?お前、何やってんだよ!?」
「何って、兵長の・・・・お相手を、」
エレンはこの状況が理解出来ず、距離を詰めてしっかり顔を確認する。
見間違いでも何でもなく、目の前にいるのはジャンだ。

「相手って、そりゃ女のやることじゃないのか!?」
「え、だって、お前・・・・」
ジャンも理解が出来なかった。
エレンはもう経験済みだということで自分がこうなっているはずなのに。
ジャンは涙で潤んだ瞳をリヴァイに向ける。

「俺はエレンを抱いたとは言ってねぇ」
「・・・・・ッ」
ジャンは自分の早とちりであり、リヴァイに嵌められたのだとすぐに理解した。

「嘘・・・・」
「新兵が相手すんのは嘘じゃねぇよ」
ジャンは青冷めて震えた。

「何か問題でもあるのかよ」
「や、・・・・アァッ!!んッ!」
指をグリッと回すとジャンの身体は大きく跳ねた。
ハァハァと苦しそうな息遣いもエレンに瞬きを忘れさせた。

何故こんなにも淫らなのか。
そんなにリヴァイの指が善いものなのか。


「エレン・・・・」
「は、ハイッ!?」
「お前も今後のために良く見ておけ・・・・と言っても巨人のお前を抱く物好きがいるとは思えんが」
「わ、分かりましたッ」
ガチガチに緊張しているエレンを見ながら、リヴァイは「1人いたな」と眼鏡の同僚のことが頭を過ぎった。

「い、や・・・ッ」
ジャンはエレンの視線から逃れようと顔を伏せる。
身体の震えは快楽によるものだけではない。


「うぁあッ!!へ、兵長!?やだッ!!」
「うるせぇな・・・・」
ジャンは強い力で身体の向きを変えられた。
リヴァイに身体を預けて背面座位になり、エレンの鋭い視線を全身に感じた。


「おい、新兵」
「ぅ・・・は、い」
「エレンに見せろと言ったのに何故脚を閉じる?」
「え・・・・」
「自分で持って広げろ」
「─────────ッ」
ジャンは絶望した表情で後ろのリヴァイを見上げる。

「俺はお前に意見してるんじゃねぇ・・・・命令してんだよ」
「ッ・・・」
ジャンはゾッとした。
うなじに刃先を当てられているような感覚。
ここには生きた心地などないのだ。


「ぅ・・・・」
涙を落とすジャンが自分の膝裏に手を入れて開脚をする。
すらりと伸びた美しい脚。
エレンはその脚の付け根、ジャンの中心を凝視した。

(う、わ・・・・)
ジャン自身は少し硬度を落としているが、先端を濡らす透明な液体。
それがどういう意味なのか当然エレンは分かっている。

そして、先程までリヴァイの指が挿入されていた秘孔。
ヒクヒクと痙攣させて濡れ細ぼった様は、物欲しそうに強請っているかに思えてしまう。

「どうだ、よく見えるか?」
「う・・・は、はいッ」
「もっと近くで見ていいぞ」
「や、め・・・」
ジャンの震えた声は余計にエレンを煽った。

命令に従ったのか、本能なのか・・・・
エレンは手を伸ばせばジャンの脚に触れられそうな位置まで近づき、膝をついた。


「ンあッ!!」
それを待っていたかのように、ずぶりとリヴァイの指がジャンを貫く。

「は・・・・あッ・・・」
中を蠢く指先にジャンは仰け反る。
脚を持ち上げた手が震える。
ぴくんと亀頭が揺れて硬度が増す。
くちゅくちゅとリヴァイの指が水音を立てる。

荒い呼吸は誰の物か。

エレンは下腹部が熱く、ズボンの締め付けが苦しかった。


「ぁ・・・あ、兵長・・・ダメ、俺・・・・」
「イケばいい・・・・ここが好きなんだろう?」
「ンッ!!あっ!そこッ!!」
ジャンは身を捩る。
気持ち良くてたまらないのだろう。
ぎゅっと閉じられた目蓋、噛み締められた唇
爪が白くなるほど力が入る。


「ッ─────────!!!」
ジャンは果てた。

吐き出された精液がエレンの前に飛び散る。
もしかしたらズボンにも飛んでいるかもしれないが、床に落ちた快楽の塊にエレンは酷く興奮した。

「ハァ、ハァ、」
涙目で焦点の合わないジャンに吸い寄せられる。
柔らかそうな白い内腿。
エレンは自然と手が伸びた。


「ぁ、・・・・─────────ッ!!」
ジャンは敏感になっている肌に触れられてピクンと反応した、
と同時に身体がふわりと浮く感覚、そして背中に衝撃。
一体何が起こったのか?

視界に入った光景を見てしまったら、理解しようという余裕など生まれるはずがなかった・・・・



「この、駄犬がッ」
「ぐッ!!」

目の前では、リヴァイがエレンを蹴り上げていた。
鈍い音とエレンの呻き声。

「誰が触れていいと言った?」
「す、みま・・・」
蹴り上げ、踏みつけ、一方的な暴力行為。
容赦ない上官と血を流す同期を見て、ソファに放り出されたジャンは青冷めて息も出来なかった。

「興醒めだ、出て行け」
「は、い・・・・」
エレンはよろよろと起き上がり、血で汚した床を上着の袖で拭いていた。
その顔は、血塗れて苦痛で歪んでいる。

「失礼しました・・・・」
振り絞った声でエレンは退室していった。
パタンとドアが閉まるとリヴァイが振り返る。

「ヒッ・・・・」
ソファに寝転がる体勢のままだったため、慌てて身体を起こそうとしたが、身体が震えて力が入らない。

潔癖症であるリヴァイの部屋の床を汚してしまった。
怪我をしたエレンでさえ自分の血を拭いたというのに、自分はそのままだ。
殺される、殺されると頭の中で繰り返して涙が溢れた。


「お前は身の程が分かっているな?」
リヴァイの冷ややかな瞳がジャンを見下ろす。

己の為すべきこと。
それは床を拭うことではない。

ここに呼ばれた理由。



「だ・・・・抱いて、下さい」
ジャンは震えながら脚を広げた。


「悪くない・・・・」
ようやく物分かりが良くなったな、リヴァイはそう言いながらジャンに覆い被さった。







13.06.30
×××××××××
泣かせたい男No.1

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