進め!巨人殺し
巨人ですから(リヴァ+エレ+ハン)






「へいちょぉぉおおお!!助けて下さぁいッ」
「あ゛?」

半ベソをかきながら叫んで走り寄ってくるエレンに苛つき、リヴァイの眉間の皺はより一層深くなる。


「何だよ、うるせぇな」
「すみません!すみません!あの、俺、今、追われてて、」
「は・・・?」
意味が分からない。
うんざりして溜め息をつくと、


「エーレェェエーーーーーン!!」
「来たッ」
またしても叫びながら駆け寄ってきたのはハンジ。
こちらは満面の笑みでエレンは怯えている。

「ねぇ!ちょっとでいいからさ!頼むよ!」
「嫌ですってば!!」
「頼むから小さな巨人を見せてくれッ!!」
「ホントに無理です!!」
「・・・・・」
「──────ッ!!??」
隠れきれないのにリヴァイの背後に身を屈めていたエレンの視界は突如反転した。

「痛ッ」
「人を挟んで何お前等は騒いでいやがる」
「へ・・・いちょ・・・」
エレンは足払いをされて倒れ、後頭部を踏みつけられた。

「エレンには研究に手を貸してもらおうと思ってるんだ!」
「・・・・コレがこんなに嫌がる内容は何だ」
「聞いてくれるのか!?リヴァイ!!」
「いや、聞きたくない」
ハンジは興奮して目が輝いている。

「あのさ!巨人って生殖器がないだろ?ってことは、エレンについてる小さな巨人はとっても貴重だと思わないか!?」
「馬鹿だな」
「だからどうなっているのか見たいんだよ!!やっぱり15歳だからまだピンクの巨人かな?皮を被った巨人?あ!硬化はするの!?ねぇエレン!?」
「ひぃぃい」
ハンジは地面に這いつくばり、エレンと視線を合わせて言い寄った。

「ねぇ!エレンの小さな巨人を見せてくれよ!!」
「だから、何で小さいって決めつけるんですかぁ」
エレンはリヴァイに踏まれたまま赤くなりながら反発する。

「だってエレンだし、え?それとも大型巨人なの!?」
「いや・・・でも、多分小さくは・・・」
「まぁ、小さくはねぇな・・・・」
「え!?そうなの!?」
「!!??」
さらりと言い放ったリヴァイに驚き、ハンジもエレンも身体を起こした。

「え?どんなの?どんなの??」
「汚い、触るな」
ハンジは立ち上がり、リヴァイの両肩をガッチリ掴んだがすぐに手を払われた。

「あー・・・・コイツは巨人化してもすぐに果てるな」
「それって早ろ・・・ブハッ」
ハンジは我慢出来ずに笑うのでエレンは真っ赤になった。

「だが、再生能力には長けている」
「そこは若さだね」

(えぇ〜????ってか、な、な、何で兵長知ってんの????)
エレンは正座をした膝の上で拳をぎゅっと握り、照れながらも青ざめた。

「そっかぁ、エレンはもう喰われちゃってたんだー」
「誰が喰うかよ」
リヴァイは呆れて溜め息をつく。

「1人になる時間はねぇし、寝る時は手枷をしてるから、まぁ不憫に思ってな」
「へぇ〜リヴァイやっさしい〜♪」

(そ、それですっごい気持ちイイ朝を迎える時があったのか・・・・これは、もう・・・・結婚しよッ!!!!)
エレンは嬉しくて恥ずかしくて、両手で顔を覆った。


「じゃあ、ついでに聞くけどさ、リヴァイの巨人は身の丈に合ったサイズなのか?ブフーッ」
「削ぐぞテメェ・・・・」
思わず吹き出してしまったハンジに蹴りを入れたが、ハンジはギリギリでそれを避けた。

「ハハッあっぶね!冗談だってリヴァイ〜!人類最強は下げてるものも最強なんだよな?」
「本当にお前はクソだな」


(兵長の・・・・・)
2人のやり取りを見ていたエレンはゴクリと喉が鳴ってしまった。


「ん・・・・?ねぇ!エレン!今巨人化してるよね!?」
「え、うわッ」
エレンは指摘されて膨らんでしまった股間を両手で隠した。

「せっかくだから見るだけじゃなくて精液も採取させてもらってもいいよね!?」
「嫌です!!」
「エレンは大事な人類の希望なんだよ!!今試験管持ってくるよ!!」
ハンジは鼻息を荒くさせて走り去っていった。


「・・・・何お前は勃ててんだよ」
「だってぇ」
リヴァイは軽蔑するような眼差しでエレンを見下ろし、
エレンは縋るように半ベソでリヴァイを見上げた。

「兵長が・・・その・・・」
エレンは顔を赤らめ、もじもじと下を向いてしまった。

「ハッキリしろよグズ」
「あ、あの!!こ、今度は起きてる時に・・・・お願いしますッ」
「断る」
精一杯の告白を見事に斬り捨て、リヴァイは踵を返した。

「え、兵長?あ、待って!お願いします!躾て下さいッ」
「何言ってんだよ、気持ち悪い」
「そんな!兵長ぉッ」
エレンはリヴァイを追った。





「あれ?エレン??・・・・光速の巨人んんんッ!!!」
試験管とビーカーを持って戻ってきたハンジは悲しい叫び声を上げた。



調査兵団は変わり者の集まり・・・・







××××××××××××
兵長は巨チンであって欲しい。
人類最強!!!(ゴクリ)




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