戦国
繋いだ…オマケ(親+政+佐)
「ハァ……ハァ……」
「あぁ………空が白んでやがる……」
元親は汗で額に貼り付く髪をかき上げた。
「ハァ……耽り過ぎたな……」
政宗は気だるい体を軽く起こし、明るくなっている障子の方を見た。
「Ah〜……湯浴みしてぇ……」
繰り返し行われた情事を物語るように、汗や精液で体がべたついていた。
「あ〜……すげぇ満足感だ」
「ククッ……あれだけ突っ込んどいて不満だったら洒落にならねぇよ」
「まぁな」
隻眼の二人は視線を合わせてくつくつと笑った。
「……ほんとだよ………」
「お?」
二人は声の方を見やった。
「いよぉ〜猿飛」
「Good morning佐助」
佐助は二人の間に体を丸めて横たわっていた。
「あんた達………鬼だ……」
後ろは交互に貫かれたり、前後同時に犯されたり、散々に体を弄ばれて指一本も動かせないぐらいに精根つきていた。
「ハハッ!随分と可愛がっちまったから動けねぇのか?」
「当たり前でしょ……」
佐助は呪うように低音の声で返した。
「可愛かったぜ……佐助」
政宗は佐助の顔を覗き込むように頬に口付けをした。
「旦那ッ……」
吐息が耳元にかかり、胸が高まってしまった。
「お前………」
「旦那………」
佐助は紡ぐ言葉を待っているので、政宗はにやりと笑った。
「陽が昇るが、坊やの元へ帰らなくていいのか?」
「ッ……」
佐助はハッとした。
「あ……あぁ……」
佐助はうっかりしていた失態に目を瞑って悔やんだ。
「忍がまともに動けないのに陽の下を帰るなんて馬鹿げてるぜ?」
「うぅ……」
元親の言葉に佐助は唸った。
「今宵帰ればいいんじゃねぇのか?」
「ん………まぁね」
佐助は主の心配をしたが、体の勝手が上手くいかないのも事実なので悩んだ。
「宵までは時間がある……ゆっくり………」
政宗はそっと佐助の髪を撫でた。
「………楽しもうぜ?」
「ハハハッ」
自分を見下ろす二人の笑みに悪寒が走った。
「う………嘘だろぉぉお─────」
×××××××××××××××
はい!これでホントに終了です。
体を重ねた後の気だるい語らいって欲しいなぁ〜……って思い、書きました。
オチもついたし満足です!
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