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2代目拍手お礼D(レ+ブル)





レッドブルー








ああもうそこは違うの。

ぴしゃりと彼女の声が響いて危うく手にした卵を取り落としそうになりながらも、じゃあどうすればいいんだよと非難の視線を向ければ、
ばかね そこはこうするのよ
と言いながらてきぱきと作業を進めていく。

へぇすごいなと感心していると、
ぼぉっとしないで
と、軽く額を小突かれてしまった。


女の子って生き物はなんでこんなに不思議なんだろう、と ふと思う。
もちろん目の前の彼女に限った話では無いけれど、どうしてこう、普段意識もしない相手が手順よく料理なんかしているのを見たりなんかすると妙に『女の子』って感じがするものなんだろうか。

例えばほら、幼馴染みのトンガリ頭。
あいつが料理なんかしてみせたところで多分、すげぇなぁって思いはするだろうけどそれ以上なにを思うだろうか。

少なくとも『女の子らしい』なぁなんてことは思わないだろう。




「なぁブルー」

「なぁに」




女の子ってみんなこんな感じなの、と問えば彼女は笑いながら
ばかね
と言って、それきり何も言わない。



「女の子っていうのはね」



いつだって、大切なひとの為に頑張ってるのよ。

しばらく間を置いて口を開いた彼女はそう言ってまたすぐ口をつぐんだ。


「じゃあ、」


じゃあブルーは誰の為に頑張ってるの?

と、聞こうとしてやめた。それは多分俺が知らなくてもいいことだろう、と、なんとなくそう思ったから。


「じゃあ、俺の為に頑張ってくれてる子もいるかな」

いるじゃないのずっと前からあなたの為に戦ってくれてる子。

そう言ってまた ばかね と笑う。

そっか、と笑い返せば彼女は そうよ と言ってこんこんと軽く卵を割り入れた。



「さ、そろそろ皆を呼びましょう」



そう言ってかちゃかちゃと食器を用意する彼女を後にしてキッチンを出た。

バターの焦げる匂いを風が運んでくる。

冷たさが和らいだその風を額に受けて、もうすぐそこまで近付いた春を感じる。


きっと外で暇をもて余しているだろう目付きの悪い幼馴染みと、本日の主役である金髪の少女と、何人かの後輩たちに、ようやく始まる宴の合図を告げるため、深く息を吸い込んだ。





***


(レイエ・グリブル?前提のレ+ブルで、ちょっと早いけどイエローの誕生日パーティーのお話)




END




なんだか中途半端に終わったかなー、これ、普通にレブルでも良かったかも…。
でも私はレイエもすきです!

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