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メイサ・イーゼル
メイサの足は
軽やかに
高らかに

列車の待つ駅へ
大通りを抜けて

服は緑色
黄色の花
髪に挿し

胸には光る
金色のボタン一つ

歌のほかには
持ち物は何も無い

駅に着く
メイサは列車に乗る
チケットは要らない

扉が閉まる
その刹那
ちかりと光る
胸のボタン

メイサの居ない
南の部屋では
林檎が甘く匂っている

列車が動く

歌のほかには
何も持たず
メイサは
何か
とても
恐ろしい罪で
運ばれていくところ


[*old]

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あきゅろす。
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