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床に耳をつけると
板の下で
硝子の育つ音が聞こえる

色をつけたくって
歌ってみたの

鳥の事は藍色
海のことはにび色
わたしのことは朱鷺色
どこか遠いところまで行く

床板の下で
キリリ、キリリ、
硝子の育つ音がしている

触れないけれど
耳の中には残しておけるの

わたしの耳は砂の中で
海を聞く
鳥を見る
朱鷺色は覚めない流れ

誰にも内緒で置いてあるの
床板の下で
育つ硝子は

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