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黒色コネコ

ふわりふわふわ、あいつと同じ…




   【黒色コネコ】




庭の茂みに見えた銀色。
掻き分けてみると銀色の大きな猫が気だるげに寝そべっていた。

あ。あいつに似てる。

「お前、何処から入ってきたんだ?」

手をのばしても話し掛けても視線をちらっと向けただけで動きもしない。

こうゆう所もあいつに似てる。

撫でるとふわふわとやわらかい長い毛が気持ちいい。

「これもあいつに似てるのか…?」

撫でられるのが気持ちいいのか抵抗も逃げる素振りも見せない。

こうゆう所はどうなんだろう…

「若ーっ!!」

「あ…」

声に反応して立ち上がった猫は赤い眼で僕をじっと見つめ、小さく鳴くと塀を越えて行ってしまった。

あぁ、そんな所まで似てるのか。

「どうなされました?若」

「猫が……」

「猫?」

「…いや、なんでもない」

何故だろう。
今、凄く君に会いたい。





君思い 鳴くは幼き 黒色子猫





●後書き●

はい、どうも!!
2月22日はにゃんにゃんにゃんで猫の日って事で猫のお話を。
なんだろう、またオチが甘いな(汗)
ウチの銀九が基本銀→九みたいになってたのでたまには銀←九いってみました。



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