平凡でいたい今日この頃番外編
2
〜獅葵の初めての躾〜
「…さて馬鹿犬躾の時間だな。」
「や…ごめん、なさ、い。」
ここは寮の一室での出来事。
この部屋の主人が定位置であるソファーに座り震えて床に正座している青年に睨みつけていた。
「謝って許されるなって甘い考え持ってないよな?初めに教えなかったかな?」
言葉は優しく問い掛けるように言っているのだが、答えの選択を与えないかのように目が笑っていなかった。
「うっ…すいません。(とう怒ってて恐い。昔も恐かったな。けど可愛かった。)」
獅葵は顔を真っ青にしながらも床に額を付け、目を瞑って主人との出会いを思い出していた。
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