幸せ 【影山】
「ねー飛雄」
「ん?」
「『飛雄』って名前かっこいいよね」
「…そうか?」
「うん、私好きだよ、飛雄って。なんかバレーする運命だったって感じ」
「なんだそれ」
「え、バレーって飛ぶじゃん」
「…ま、そうだけど」
「あとね、なんかシャープな感じするよ。クールな感じとか」
「別に俺、シャープでもクールでも無いと思うけどな」
「あ、シャープってのは性格ね。いやークールだよ。近寄り難いっていうか」
「お前…そんな風に思ってたのか」
「私はクールな人好きだよ」
「……おう」
「あ、照れた?ふふ」
「……るせぇよ」
「あとあと、影山って苗字いいよねー。かっこいい」
「苗字って苗字も十分いいだろ」
「えー、そうかな…うーん…でもやっぱ影山がいいんだよね」
「名前」
「なに?」
「影山名前」
「!?なに言って…」
「影山に憧れるってこういう事だろ?」
「……そうだけど」
「影山って苗字なりたきゃ俺とこれからもずっと一緒にいるしか方法はないな」
「…ん」
こんな会話をするだけで、幸せ
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