Promise【完結】 シュウト ああ、緊張するな。 あんなに好きだったのに。 今は別の意味でドキドキする。 「AI?ごめん待った?」 変わってないな。 「今来たところ。」 「久しぶりだよな。」 懐かしい。 「だね。ごめんね、心配かけて。」 急に消えてごめんね。 「ううん。でも、心配したんだからね?」 相変わらず優しい。 「とりあえず、中入ろ?」 よく2人で来ていたカフェの店内に入る。 「それで、何で突然消えたの?まぁ、検討はついてるけど。」 飲み物を注文した後、本題に入った。 「精神的に持たなかったっていうか。いじめられてたんだよね。」 きっともうこの事は知ってるだろうから。 「やっぱり。僕もあの後、色々調べたんだ。AIの周りのスタッフさんに聞いてもはじめは何も教えてくれなかったけど、半年くらい聞き続けてやっと2、3人教えてくれる人がいたんだ。」 調べてくれたんだ。 根気強く。 「きっと、聞いた通りだと思うよ。いじめの内容も、やってた人も。」 シュウトにとって1番苦しかったのはいじめの理由だと思う。 「ごめん。」 「え?」 「僕のせいだ‥。僕が。」 「それ以上言わないで。」 続くのは悲しい言葉だろうから。 「シュウトは悪くないから。」 「お待たせしました。」 雰囲気が悪くなりかけたところでちょうど注文していたものが届いた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |