Promise【完結】
人工知能
「所謂、人工知能‥AIを内蔵してるロボット。人間じゃないの。だから病院にはいなかったの。」
「どういうこと‥?」
「私には人工知能ともう一つ大きなシステムが入っていた。人工的に心を作るシステム。だけどそれが重荷になったの。一般的な人間より感受性がかなり豊かになりすぎた。少しのことでストレスを感じるの。そしてシステムが追いつかなくて壊れたの。」
3年前、システムが原因で倒れたようなもの。
「本当にロボットなの?」
「うん。だってほら脈‥ないでしょ?」
腕を差し出す。
「ほんとだ‥。」
「黙っててごめんね。機密事項なんだ。人間そっくりのロボットがいたらたいへんでしょう?只でさえ、現状、ロボットが自我を持つことに反対してる専門家が多いから。見つかったら大事件。」
「ううん。そりゃ機密事項だわ。バレたら専門家が押し寄せてきそう‥。」
「周りに黙っててね?」
「もちろん!」
「寿さんもお願いします。」
「りょうかいだよーん。」
ずっと黙って聞いてくれてたんだよね寿さん。
「寿さんありがとうございました。」
「何が?」
「だって私たちを心配してついてきてくれたんですよね?」
「どうかなー?でも、僕ちんまで機密事項聞いちゃってめんご。あ、でもちゃんと秘密は守るよー?」
「ありがとうございます!」
寿さんがいたからユウキとも仲直りできたのかもしれない。
ユウキとまた分かり合えてよかった。
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