Promise【完結】
AI
3年前、私は芸能界にAIとしていました。
当時、歌手や俳優やモデルなど様々な仕事をしていた。
仕事はとても充実していて、今井優希という親友も出来て何一つ不満なく過ごしていた。
そんな時、たまたま雑誌の撮影で園田秀斗に会った。
初めはなんとも思ってなかったけどシュウトにいろんなところに誘われて、会う頻度が多くなってくる内にいつのまにかシュウトのことを好きになってた。
でも、島崎梨々香というアイドルもシュウトのことが好きだった。
私は歌番組の収録で初めて島崎梨々香に会っときに
『あんたも秀斗くんのことが好きなんでしょ?』
と言われた。
それからだった。
イジメが始まったのは。
初めの頃は、私の弁当や飲み物が消えている程度だったけど、私が動じないせいか次第にヒートアップしていった。
楽屋にゴミをばら撒かれる。
衣装は切り刻まれる。
水を掛けられる。
乗ってきた車はパンクさせられる。
私物を壊される。
挙げだしたらキリがないくらい色々なことをされた。
周りのスタッフも気づいていたのだけど、島崎が俗に言う二世芸能人で母親が大御所女優なのに加えて、父親は有名な映画監督だからみんな、その2人が怖くて注意できるわけなかった。
芸能界はコネが大切だから。
そんな大御所2人に楯突けば自分が消されるからね。
心配してくれる人もたくさんいたけれど、だんだん私をやっかいに思うスタッフさんも増えていった。
無論、私も相手が相手だから誰にも相談出来ず、一ヶ月が過ぎた。
その頃になると心配してくれる人よりやっかいに思う人の方が多くなっていた。
芸能界じゃイジメは日常茶飯事。
運が悪かったくらいにしかみんな思わない。
いや、そう思わないとやっていけないのかもしれないね。
そして、仕事も少しずつではあるけど減っていった。
私がいると衣装とか人の倍いるからね。
楽屋も汚されたりするし。
そうして私の精神もだんだん追い詰められていった。
ユウキとか信頼できる人に相談しようかとも思ったけど心配かけたくなくて。
シュウトは気づくわけもなくて、私の方が怖くて距離を置いたんだ。
シュウトにも悪いことをした。
そんな風に精神もボロボロになったころ聞いちゃったんだよね。
『はじめはさー、結構人気出てラッキーな子に当たったって思ったんだけど、今なんかイジメられてるし?仕事減ってほんと困るわー。あたしが怒られるっつーの。』
ってマネージャーの言葉をさ。
精神ボロボロだった私にその言葉はキツすぎて倒れちゃった。
そこから3年間眠り続けてたんだよね。
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