Promise【完結】 春歌さん? 「春歌さん?」 ラボからの帰り、春歌さんに会った。 「あ、藍華さん。お疲れ様です。」 「こんな夜にどうしたんですか?」 11時を過ぎてる。 女の子が1人で出歩く時間じゃない。 「藍先輩を知りませんか?」 なるほど。 藍を探してたのか。 「ラボにいますよ。」 春歌さんは藍の秘密を知っているから。 「え?」 「オーバーヒートで今、メンテナンスをしています。」 私が藍の秘密を知ってることに驚いているのだろう。 「もしかして藍華さんも知ってるんですか?」 「ええ、まあ。」 黙っていてもいずれわかるだろうし。 それに藍を探してるから。 「なぜ‥?」 どうして私が知ってるのか不思議そうだ。 「その話はまた今度しましょう?探してるんでしょう?」 「はっ!そうでした!ありがとうございました。」 あわててラボの方へ行く春歌さん。 「彼女に任せればいいのかもね。」 つぶやいて私も帰路につく。 藍もらしくないけど、私もらしくないわね。 期限まで‥あと半分。 [*前へ] [戻る] |