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地平が織り成す夢物語
消失と云う別離(冬天秤)


出会わなければ良かったんだ。

僕らの人生は交わることなく進めば良かったのに。

今となっては手遅れ。

でも、仕方ない。
愛してしまったんだから。





「…っ…イヴェー、ル…」


「…………」




涙に濡れた彼女の頬には、生の温もりが無い。

それは僕と同じ、生と死の狭間の存在だから。


何故彼女が此処にいるのかを僕は知らない。でも、初めてその姿を見たときから、僕は虜になった。


「……あ、いしてる…」


「…うん…」


「…イヴェール、…」



震える唇が紡ぐ声はまた震え、涙が流れる頬はそっと、しかし強く僕の胸に押し当てられた。

こんな不安定な世界だから、いつ離れてしまうかも分からない。それを理解していたから彼女に強い感情を抱いても気付かないふりをしていたのに。



「              」

「なに、名前…?」

「              」

「聞こえ、ないよ…?」




生まれていく朝と死んでいく夜の狭間。

そこにある天秤は、気付かない内に傾き始めていたんだ。





消失と云う別離

(君を失った世界でも、僕は尚、詩い続ける)



10*04*09

◇◆◇◆◇

切なくしたかっただけなんだ。
日本語苦手なんです、すいません…(日本人のくせに)



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あきゅろす。
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