地平が織り成す夢物語 気付いて(紫狼/学パロ) 「馬鹿」 「…は?」 人を呼び出しておいて一体なんだと言うんだ。 「………名前、どういう…」 「そのままの意味だけど。」 「…俺が馬鹿だと?」 「………そう。」 馬鹿だと言われても。 こいつに馬鹿と言われる筋合はない。 名前とは ただのクラスメート。 それ以上でもそれ以下でもない。 「…つまりなんだって言うんだ。それが人を呼び出して言う言葉か。」 名前は不機嫌そうな顔、というか逆に泣きそうな顔ををして、じっと俺を見てくる。 「…だって馬鹿なんだもん。……」 「だから何度も馬鹿って…」 「……なんで分かってくれないのよっ!!」 「…!?」 突然ヒステリー地味た大声を上げられる。 名前はそのままの大声で、俺に訴え始めた。 「どうして分かってくれないの!?…こんなに、こんなに…思ってるのにっ!……どうして、気付いてくれないの……」 「………名前…」 「…気付いて欲しくて、笑いかけて欲しくて、それなのに…それなのに口ばっかり変な事言って………エレ、フ……」 名前の瞳からぼろぼろと涙が零れ落ちる。 「……好き、なのに……っ!!!」 手で顔を覆い、座り込んでしまう名前。 あまりにも突拍子に色々な事が起こりすぎてどうすればいいものかと俺は動けない。 ただ泣きじゃくる名前の姿を見つめていた。 「…っ…私の気持ちに、気付いて欲しくて……でも気付い、て、くれなくて…そしたら、なんで気付いてくれないんだろうって思っちゃって………」 …そしたら馬鹿って勝手に言ってた。 「……名前……なんか、ごめん。」 ただ謝ることしか出来なかった。 09*12*28 ◆◇◆◇◆◇ こちらこそなんかごめんだよ。 訳わからんもの書いてしまた。 ごめんなさい(*´д`*) ←→ |