350hit 水希様(桂沖) 桂は目の前に立ちはだかる壁に舌打ちをした。 今日もいつもどうりにエリザベスと散歩をしていつもどうりに今後の事について会議をした。 そしてその帰り道に運悪く真選組に見つかってしまった。 逃げるために建物の中に入ったのが間違いだった。 建物の中は逃げれる所が限られている為すぐに逃げ道が無くなってしまう。 今まさに危機的状況。 桂『行き止まりか…』 コツコツと足音が響く。 考えずとも直ぐに誰か分かる。 バズーカを肩に乗せながらやってきた。 いつも自分をしつこいほど追い回す--真選組1番隊隊長、沖田総悟。 沖『桂…そろそろ年貢の納め時だぜィ』 台詞に似合わないのんびりした口調。 やる気のなさが滲み出ている。 桂『捕まえないのか?』 不審に思った桂は聞いてみた。 いや、敵にこんな事聞くべきではないけど… 総悟は暫く考えた後、再び桂の方へ向き直る。 答えは勿論、捕まえるに『捕まえやせん』 桂の考えてる事を遮るように予想外な言葉を発した。 桂『え?』 捕まえない? 今捕まえないって言ったよね… いや何で!? 敵同士だよね俺達。 沖『アンタ今相当おかしな顔してますぜ』 失礼な事を総悟は言ったが今の桂にはツッコム余裕もない。 桂『何で…』 沖『何でって、アンタを捕えたらこうやって追いかける事も出来ないし何より…』 総悟は少し間をあけて残りの言葉を言った。 その声は小さかったが桂の耳にはしっかりと届いていた。 アンタに会えなくなるじゃありやせんか。 自分の頬が熱くなってくるのが分かる。 何故か嬉しかった。 何だこの感情は? もしかして俺は… 沖『だからもう少し演技に付き合ってくだせェ』 言うが早いが自分の肩に乗せていたバズーカを構え直して弾を発射した。 弾は桂に当たる事なく、かわりに壁に当たり大きな穴を作った。 桂は総悟の方を見ると早くいけ、と目で訴えてきていた。 桂は少し微笑むと壁の穴から外へと出る。 総悟も桂の後を追うように外へ出る。勿論捕まえつもりはないけど。 だんだんと遠くなる桂の背中を見つめる。 何故こうも彼にこだわるのか、自分でさえ分からない。 でも一つだけ分かる事と言えば 敵同士じゃなくて普通に仲間として出会いたかったということ。 END ---------------- なんか二人共キャラ崩壊しちゃってますね← 桂沖と言ったらこの内容しか思いつかない… 水希様のご期待にそえてなかったらすいません(´;ω;`) リクエストありがとうございました [次へ#] |