[携帯モード] [URL送信]
900hit 真帆様(カム沖)


沖『土方さんちょっと見回り行ってきまさァ』


土『総悟!』


土方に何か言われる前に走って屯所を出る。


見回りに行く気なんて微塵もないけど何か言っとかないと後が面倒だ。



少し歩くといつも行っている駄菓子屋が見えてきた。


沖『おばちゃーん。飴玉3個下せェ』




『はいはい。沖田さんは何時も来てくれるからオマケで1個追加しとくね』


沖『まじですかィ!?ありがとうございまさァ』




口の中にレモン味の飴玉を放り込むと駄菓子屋から出て歩く。


沖『旦那にでも一つあげようかね』


甘いものが好きな銀色の天パを頭の中に思い浮かべながら足は自然と万事屋の方へと向く。


旦那は何故か自分が万事屋へ行くと満面の笑みで迎えてくれる。


まぁ万事屋に行くたびにチャイナと喧嘩をするから旦那には迷惑かけるけど…



ふと足を止める。

前方に傘をさした少年が自分の行くてを阻んでいたから


少年は俺の存在に気付いたのか傘を少しずらして俺に微笑みかけてきた。



沖『誰でィ。アンタ…』


初対面の人に聞くのもあれだけど


あまりにもニコニコ顔でこちらを見つめてくるもんだから…

『お兄さん可愛い顔してるね』


沖『はぁ?』


『地球人でこんなに可愛い顔してる人初めて見たよ』


沖『アンタ頭大丈夫ですかィ?』


『俺はいたって正常だよ』


いやいやいや

おかしいだろ。


何が悲しくて初めて会った人に可愛いなんて言われなくちゃいけないんだ。



『うん。女の子にしてはいい目だね』


沖『女?』


『女じゃないの?』


沖『俺は男でさァ!』


おもいっきり睨むつけるとケラケラと笑いだすもんだから余計に腹が立つ。


『はは。冗談だよ冗談』



沖『冗談に聞こえやせん』



そろそろうざくなってきたから歩きだそうとすると少年はわざとらしく俺の前に立ちはだかる。


沖『まだ何か用があるんですかィ?』


『その飴玉ちょうだいよ』



少年は俺が持っている飴玉を指差す。


沖『嫌でィ』



『何で?いいだろ飴玉ぐらい』


何故初対面の人に飴玉をあげなくちゃいけないのか分からない。


そもそも知らない人に飴玉をあげれるほど俺は優しくない。



沖『生憎これは俺の金で買ったもんでさァ。どう使おうか俺の勝手だ』


それでも頑として動かない少年に溜め息がでる。



沖『そろそろ退けてくれませんかね?』


こっちは早く万事屋に行きたいんだ。


そう言おうと思った瞬間に少年は目にも止まらぬ速さで俺が持っていた飴玉を奪った。


沖『え…?』


早過ぎて全然対応出来なかった。

人間の動きか…?


俺が呆然と手を見ているとクスクスと後ろから笑い声が聞こえてきた。


『飴玉貰ってくね』

沖『ちょ…待ちなせェ!!』


それを待っていかれたら困る。


旦那にあげようと思っていたから




少年はピタっと足を止めるとこちらに向き直る。


『ダメだよ』



沖『何が…』


『俺以外の男に飴玉をあげたら許さないから』


有無を言わせないよう目で俺を見たら


『また会おうね』



と手を振って去っていった。



まるで嵐のような男だった。


どうしても以外と綺麗なあの瞳が頭から焼きついて離れない。


旦那にあげようとした飴玉は、あの少年に奪われたけど別にいいかと思ってしまう。


何故かまたあの少年に会いたくなって今度は大量の飴玉でも買おうと心の中で誓った。

END






折角リクエストくれたのにこんな駄作ですいません(・ω・`;)

しかもかなり遅くなってしまった…



真帆様キリリクありがとうございました(*>ω<)

[*前へ]

あきゅろす。
無料HPエムペ!