[携帯モード] [URL送信]

小説X
君の季節(ボビログ):夏フリー
「ん?」
ローグは背中に冷気を感じ、笑顔になった。
ああ、彼が来た。
振り向くと、そこには、一面のひまわりと彼女と同い年の少年がいた。
「ボビー、来てたの?」
自らの名前を呼んだ彼女に少年は驚いた。
「どうして分かったの?」
「だって、貴方は夏場には冷気を出しているんだもの。」
無邪気に答える彼女にボビーは顔を赤らめた。
「でも、どうして貴方がここにいるの?」
「ローガンが教えてくれたんだ。最近よく来ているみたいだからね。」

ボビーの言う通り、最近ローグは頻繁にひまわり畑を訪れている。

「ここは特別な場所なの。」
「特別?」
ボビーは辺りを見回した。
確かにここはひまわりが地面を覆い尽くしていて、特別な場所にはふさわしい。
しかし、ローグの言葉には別の理由もあるような気がした。
「どうして?」
一応聞いてみると、彼女は周りのひまわりに負けないほどに光輝いていた。
「ひまわりって、太陽の光をいっぱい浴びていて、まるで明るい貴方みたいだもの。そんな花が沢山あるから、私にとって特別よ。」
ローグの答えに、ボビーは顔中が真っ赤になった。

「ひまわりが…僕?」
「ええ、お似合いよ。」
ローグも頬を赤らめた。

―ねえ、ボビー。私、夏が好きよ。
冷気やひまわりが貴方を感じさせてくれるから、
夏は、貴方に近付けるような季節なの。

ローグの心の中は夏への思いでいっぱいだった。



――――――――――

フリーです。
よろしければもらってやって下さい。

※ご報告、待ってます♪

[*前へ][次へ#]

8/26ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!