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小説X
クリスマスケーキ (チャールズ※オリキャラ注意)
「学園の子供逹の為にわざわざ来てくれてありがとう。」
「子供逹の笑顔を見たいのですから、当然ですよ。」
チャールズの微笑みにつられ、青年―新米のサンタクロースも自然と笑顔になった。

学園の子供逹にプレゼントを配り終えた若きサンタは今、此所の長であるチャールズとティータイムを共にしている。
人の心が読めるチャールズとの会話は飽きが来ないので、思ったよりも長居してしまった。
いくら誘われたとはいえ、相手に申し訳ない。
「…それでは、僕はこれで。」
青年サンタが去ろうとすると、チャールズがそれを止めた。
「待ちなさい。君に渡したい物がある。」
チャールズは近くにあった箱を手に取り、蓋を開けて中身を見せた。
そこには、真っ白なクリームに彩られたなんとも美味しそうなケーキ。
チョコレートで書かれた文字からして子供逹が作ったのだろう。
「学園の子供逹がサンタクロースに作ったケーキだ。良かったら受け取ってくれないか。」
蓋を閉めながらチャールズは微笑む。
「たまには、君がプレゼントを貰うのもいいだろう。子供逹だって君に何かあげたいと思っているんだ。」

若きサンタは目を見開いたが、ふわりと微笑むと、箱を受け取った。
「喜んで!子供逹にも是非伝えてください。」
深々とお辞儀をして、サンタは部屋を出た。

「良いクリスマスを。」

チャールズは聞こえない様に呟いた。




ボカロ部屋と同じ設定。
若きサンタとチャールズの会話

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あきゅろす。
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