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桜咲く夜
3.


袴に着替えてから神社にある道場に行った。
よくここで誰にも内緒でおばあちゃんと
霊力の使い方や弓、他にも武術の稽古を
やっていた。

もちろん、今も力が劣らないように親に
内緒で式神などの稽古もしている。
その証拠に道場の用具室には弓矢の他に
薙刀、剣、式神やおまじないのための道具
(ほぼガラクタ)が置いてある。


『弓…弓…。あっ、あった。』


弓は弓道部に入ってたお母さんのお下がりとおばあちゃんがプレゼントにくれた物がある。

普段はおばあちゃんから貰ったものを大会に使いお下がりを練習や段級審査に使ってるけど


『たまにはおばあちゃんのを使おうかな?』


いつも大会で使うおばあちゃんの弓は道場で見るのが新鮮だったりする。
それに色弓は暁みたいな綺麗な赤から薄いオレンジ色のグラデーションが入っていて私のお気に入り。
弓に彫ってある【暁】って名前は本当にこの弓にあってるなぁとか思う。


『ふぅ…。始めますか。』

練習はいつも安土のお手入れから始まる。それから用具室から弓と矢、的を出して道場の先に的をかける。これで準備が終わり。


ヒュン…

ーーーカッ


これを繰り返していってからいつも次の段階に入る。


『本番と行きますか。』


今度は矢を持たずに的の前で構えた。


『スー…ハー…(力を込めて…)』

シュウ…

ーーースッ

『ふぅー。出来た…。』

力を込めると淡い光が現れ持ってなかったはずの矢が出てきた。

これをこのまま使うとおばあちゃん曰く、
霊力塊の矢はの破壊力が強く道場の壁が
壊れてしまうらしいからまだ一度も射ったことはない。



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あきゅろす。
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