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トリップしてトラブルGIRL!!
科学が進歩してるのね〜






『お里さん。雑巾掛け終わりました〜。』


「あら!もう?早いわねぇ。じゃあ今日はお仕事終わっていいわ。初日だから仕事は午前中だけにしようって局長さんと話をしてたから午後は自由にしていいわ。」

『そうなんですか?ありがとうございます。では失礼します。』


近藤さんの計らいなのか午後は暇になった私は早速出かけてこようかなと思った。



「小夜乃ちゃん、お仕事お疲れ様。
1日目はどうだった?」

縁側を歩いていると近藤さんが刀の手入れをしていた。


『はい。お里さんも他の女中さんも優しくて楽しかったです。』

「それは良かった。この後は生活する上で足りないものを買ったりして来るといいさ。」

『え!大丈夫ですよ。』

「や、せっかくだし仕事をする時に必要な物もあるだろう。おっ山崎じゃないか。ちょうどいいところに来た。」

後ろを振り返ると、ん?紙の山が足を生やして自分で歩いていた。

『まあ、紙が自分で歩くなんて科学が進歩してるのね〜。』

「いや、違うから人間が書類運んでるだけだから。どんだけ天然なのこの人!」

書類の山から山崎さんがひょこっと顔を出してツッコミを入れた。

「で、なんです?局長。」

話が逸れたが山崎さんが話を戻して近藤さんが事情を軽く説明した。


「…というわけで山崎一緒に行って案内してくれ。」

「わかりました。じゃあ書類置いてから行くから玄関で待ってて小夜乃ちゃん。」

『ありがとうございます!』

「じゃあ後でね。」

その後土方さんが山崎さんに私を見張るように言ったことは知らなかった。



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