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トリップしてトラブルGIRL!!
今日も1日頑張ってください!





「今日の朝稽古はこれまでっ!!」

「「「ありがとうございました!」」」


稽古を終わらせた隊士達は汗を流すため風呂に浸かったり着替えたりなどそれぞれ支度をしながら各自で食堂へ向かっていた。


「マジかよ…。美人か?その新しく入った
女中。」

「ああ。道聞かれたヤツが浮かれてピョンピョン跳ねてたんだぜ。」


が、既に噂になっている女中の話に殆どの隊士が落ち着きがなかった。


「ったく、どいつもこいつも舞い上がってやがる…だからあれほど嫌だと言ったんだろーが…」


1人、不満でならないやつもいるが大半が早く女中を見たいがためにドタバタと食堂まで向かっていった。


「小夜乃ちゃん。そろそろ来るから先にご飯配膳してもらえるかい?」

『はい。わかりました。』


ドタドタ

「俺だよ!」
「はぁ?ちょっと押すな!」

『ん??』

ふと入り口を見ると数人…いや数十人?が
我が先だと言わんばかりに入り口に同時に入ろうとしていた。


『別に急がなくてもご飯は逃げないのに…。』

「ボサッとしてねぇで早くよそいでくだせェ。並盛りで。」

『あ、ごめんなさ…貴方ですか……沖田さん。』

「いちゃ悪いですかィ?」

『いいえ。…どうぞ。』

味噌汁とご飯をよそって沖田さんのお盆に乗っけた。
あとのおかずはすでに全部盛り付けていたのでセルフで取って貰うようにした。


『ご飯はどれぐらいにします?』

「え、あ…じゃあ少なめで。」

『わかりました。はい、どうぞ。』


なんだか隊士さんやけにテンション高いわね。


「やぁ!小夜乃ちゃん!元気にやってるかい?」

声をかけられた方をむくと近藤さんがニカっと笑いながらお盆を持っていた。


『おはようございます。近藤さん。お稽古お疲れ様でした。ご飯はどれくらいにしますか??』

「ああ、ありがとう。じゃあ大盛りで!」

太陽みたいに眩しい笑顔だった。
こんな人だからみんな尊敬してついていくんだろうなって思った。

あんな笑顔だったら私も、

『はい、どーぞ。今日も頑張ってください!』

つられちゃうなぁ。


「ああ、小夜乃もなっ!」

ガハハハと笑いながら近藤さんは行ってしまった。


よし、今日も頑張ろう。



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