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トリップしてトラブルGIRL!!
まさかそういうの期待して…


朝。目をさますと時間は5時だった。重い体を起こしてお母さんのお下がりの古めの着物を着ることにした。

着物のデザインは水色の地に薄い黄色や黄緑の水玉が端にあしらわれているシンプルなものと深緑の帯にした。


『よいしょっ。』


襖の立て付けが悪く少し開ける時にはコツが必要だ。


『あっ、おはようごさいます。すみません。炊事場の方へはどちらに行けばよろしいのでしょうか。』


これから稽古へ行くと思われる隊士が歩いていたので炊事場への行きかたを聞いた。


「(ヤベェきれい!)…。」

『?あの…。』

「あ、ああ。えーとそこの廊下を歩いて2個目の角を曲がっていったら食堂って書いてあるからその隣にあるよ。」

『ありがとうございます!』


教えてもらったあと隊士さんはなぜかスキップしながら道場の方へ向かっていた。



「よぉ。小夜乃これから仕事かィ?」


声のした方へ振り返ると隊服姿の沖田さんがいた。


『…お、おはようございます。』

「そんなに警戒しなくても何もしやせんぜ?まさかそういうの期待してたり…『しません。』…そりゃ残念でさァ。」


『昨日いきなり初対面に雌豚呼ばわりされたりパシられたりしたらだれだって警戒します。』


「そこらへんの女は尻尾振って喜んでるけどねィ。」

『あなたの言ううそこらへんというのがとても信じがたいですし疑わしいです。』


「ほんとつまらねぇ女でさァ。小夜乃は。」

『つまらなくて結構です。それでは仕事があるので失礼します。』


言い方がきつかったかもしれないけど、時間も気になるしこれ以上いたくなかったので先手を取って炊事場へと向かうことにした。



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