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消失少女
暗夜の捜査官


ザキ…お前あの女をしばらく見張ってろ。

記憶を失ったふりをした密偵かもしれねぇ…

3年たった今、わざわざ久遠の姿で探る理由は無いかもしれねェ…。
だが用心するに越したことは無いだろう。

これはテメェと俺だけ知っている極秘任務だ。
怠るなよ……


いいな……?




これほど重い任務を与えられることは滅多にない。特に今回は身内の間での捜査だ。

久遠時雨。局長の親戚で真選組の紅一点。いつも明るくて強くて優しくて…局長と似たようなところがあった。だから俺も隊の奴らもみんな時雨ちゃんに惹かれた。

そんな時雨ちゃんが無残にやられたんだ。過激派攘夷浪士に…その場にいた多くの隊士が衝撃を受けたさ。沖田隊長もすっかり生気が無くなって。見るのが辛かった。




みんな知っていたんだ。2人とも両思いだったこと。

隊長がどれほど時雨ちゃんを想い、どれほど大切にしていたかを…。


時雨ちゃんの墓を見たらそれが十分にわかる。いつみても時雨ちゃんの墓周りは必ず綺麗にされていて花も添えられている。



「あ。」

そういえば、マヨネーズが添えられていたこともあったな……。




それから三年経って現れたのが浅葱さん。人攫いから逃げる途中当たり屋に恐喝されているところを沖田隊長に救われたショートヘアの彼女。


確かに副長が怪しむのもおかしくない。人攫いから逃げて来たにしては上物の着物だった。多少は砂埃とかで汚れていたけど本当に人売りから逃げて来たのだろうか?



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あきゅろす。
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